2025-07-09 コメント投稿する ▼
「経験より覚悟」福士ますみ候補が訴えた“生活者の政治” 野田代表とともに青森で街頭演説
声が枯れても伝えたい「暮らしが苦しい」の現実
7月9日、参院選青森県選挙区に立憲民主党から立候補している福士ますみ候補が、野田佳彦代表とともに青森市で街頭演説と農業従事者との座談会を開催した。福士氏は声を枯らしながらも、「どうしてもこの声を皆さんに届けたかった」と演説に立ち、「生活が苦しい」という市民の声を代弁した。
特に物価高騰による家計圧迫に触れ、「今月だけで2,000品目、今年はすでに2万品目以上が値上げされている」と指摘。さらに、「食料品の消費税ゼロ」「ガソリン税の暫定税率廃止」など、庶民の生活に直結する政策を掲げ、「地方こそこの政策の効果が大きい」と強調した。
「福士さんの声、枯れてるけど一番心に響いた」
「青森の生活の厳しさを分かってくれてる人に任せたい」
「消費税ゼロ、やっぱり地方から言ってくれる人が必要」
「声が出ないほど訴えてる姿に泣けた…」
「経験じゃなく、覚悟を信じたいと思えた」
「伝える」から「変える」へ 報道記者から政治家へ
元報道記者として、医療・介護・農業・貧困・ジェンダーなど幅広い社会問題に取り組んできた福士候補は、「これまで私は真実を伝えてきた。でも、もう伝えるだけでは足りない。これからは、変える側に回る」と決意を語った。
さらに、森友学園問題や自民党の裏金問題にも言及し、「命を絶った財務職員の遺志を無視し、真相解明も放棄した政権に、正義はあるのか」と厳しく批判。「政治経験はなくても、生活者として政治に物申す覚悟はある」と、自らの立場を明確にした。
農業にも実際に従事し、青森の土に根ざした暮らしを送る福士候補。演説では「地方で暮らす人の視点こそ、今の国会に欠けている」と述べ、「私はゼロからの挑戦。でも、誰かがやらなきゃ変わらない」と強く訴えた。
野田代表「外交も生活も、今の政権は機能不全」
応援に駆けつけた野田佳彦代表は、トランプ前大統領が日本に対して課す関税引き上げについて、「24%から直前で25%に引き上げられた。これに何の成果も出せなかった政府の外交は、完全に機能不全」と断言した。
とくに農業分野については、「過去にも農業を犠牲にして自動車産業を守った例がある。今度も米を大量購入させられるような不公平な取引になりかねない」と指摘し、「日本の農家と国益を守るには、毅然とした交渉力が必要」と力を込めた。
野田氏は福士候補を「報道の現場から農業の現場へ、そして今は政治の現場に立とうとしている」と紹介。「組織も資金もないゼロからのスタートだが、誰よりも地域の声を知る人」と語り、支援を呼びかけた。
生活の実感を持つ政治家が必要だ
今の政治に欠けているのは、机上の政策ではなく、現場のリアルな声だ。物価、ガソリン、子育て、老後、医療──暮らしの一つ一つに苦しむ人の存在が、国政では埋もれがちだ。福士候補のように、「生活者の実感」を持つ政治家が国会に必要だという声は、青森だけにとどまらない。
誰のための政治か。それを問う選挙戦のなかで、福士ますみという候補が投げかけた“覚悟”の重みは、多くの有権者の胸に響いている。