2025-12-11 コメント投稿する ▼
共産党が議員定数削減に強く反発、井上哲士前参院議員「議席は国民の声を届ける器」と京大前で街宣
日本共産党京都府委員会と左京地区委員会は2025年12月11日、京都市左京区の京都大学門前で高市政権の政策に対する街宣活動を実施し、自民党・維新の会が進める衆院議員定数削減について「民意を切り捨てる暴挙」として強く反対する姿勢を示しました。 井上哲士前参院議員は議席は議員の持ち物ではなく国民の声を届ける器だと強調し、定数削減は身を切る改革ではなく民主主義の根幹を脅かすものだと批判しました。
共産党が議員定数削減法案に強く反発、京都大学前で街宣活動
日本共産党京都府委員会と左京地区委員会は2025年12月11日、京都市左京区の京都大学門前で高市政権の政策に対する街宣活動を実施し、自民党・維新の会が進める衆院議員定数削減について「民意を切り捨てる暴挙」として強く反対する姿勢を示しました。井上哲士前参院議員は議席は議員の持ち物ではなく国民の声を届ける器だと強調し、定数削減は身を切る改革ではなく民主主義の根幹を脅かすものだと批判しました。
「議席は民意を届ける器」井上前議員が厳しく批判
この日の街宣には地坂拓晃党府書記長、井上哲士前参院議員らが参加し、学生らと対話を行いました。井上氏は自民・維新が狙う衆院議員定数削減について、「国会の議席は議員の持ち物ではなく国民の声を届ける器だ。議席の切り捨ては『身を切る改革』ではなく、民意を切り捨てるものだ」と厳しく批判しました。
その上で、「皆さんの多様な声が生きる、新しい政治をつくるために、シール投票で声をお寄せください」と学生らに呼びかけを行いました。定数削減問題は、自民党と維新の会が12月1日に合意した衆院議員定数の1割削減(小選挙区25議席、比例代表20議席の計45議席削減)を軸とする法案成立を今国会で目指していることを受けたものです。
共産党は従来から議員定数削減について、多様な民意の反映を妨げる民主主義への攻撃と位置づけており、12月9日には「議員定数削減反対の一点での共同を緊急に呼びかける」との見解を発表していました。
学生の反応は高市政権に複雑な評価
街宣で実施されたシール投票では、高市首相に「期待する」とシールを貼る学生も少なくありませんでしたが、一方で厳しい声も寄せられました。
「物価上昇で生活がきつい。行き過ぎた円安は高市氏の責任では」と語る学生や、「戦争になるかもしれない。とても怖い」と不安を口にする留学生など、経済政策や安全保障政策への懸念の声が目立ちました。これは高市政権の政策運営に対する若い世代の複雑な評価を示すものとして注目されます。
「議員定数を削減するなんて民主主義の否定だと思います」
「政治家が自分たちの議席を減らすって本当に改革になるんですか」
「無駄を削るなら政党助成金を廃止すべきじゃないでしょうか」
「高市さんは期待しているけど維新との連立は心配です」
「物価高で生活が苦しいのに議員の数を減らして大丈夫なんですか」
野党各党からも強い反発、今国会成立は不透明
議員定数削減法案をめぐっては、自民・維新以外の各党から強い反発が出ています。立憲民主党の安住淳幹事長は「なぜ1割削減なのか、なぜ1年で結論なのか説明を求めたい」と疑問を呈し、国民民主党関係者も「削減ありきの乱暴な議論だ」と批判しています。
公明党の西田実仁幹事長も「1割の理由がいまだに判然としない」と述べており、野党の賛同を得るのは困難な状況です。自民党内でも「これ以上、選挙区を削ったら地方から議員がいなくなる」(ベテラン議員)との反発がくすぶっており、今国会での成立は不透明な情勢となっています。
党府委員会は、臨時国会終盤に向けて12日から14日にかけて全地区委員会が宣伝・対話に取り組むよう呼びかけており、定数削減法案阻止に向けた世論形成を強化する方針です。共産党は2012年の「比例80削減法案」を国民の声で阻止した経験を踏まえ、今回も広範な世論結集で法案を阻止したい考えです。