2025-08-06 コメント投稿する ▼
【遺族が告発】「上が最悪だから辞めたい」…自死職員の遺書が訴える茨城県庁の“沈黙のパワハラ”
「上が最悪だから辞めたい」遺書が訴える真実 茨城県庁・職員自死の深層
茨城県庁で昨年10月、自ら命を絶った職員・桜木拓也さん(仮名、享年41)の死をめぐって、県が設置した第三者委員会は「パワハラなし」と結論づけた。しかし、遺族は納得しておらず、いまも疑念と怒りを抱え続けている。遺されたLINEや遺書の内容、関係者の証言は、単なる「職場のトラブル」の域を超え、組織ぐるみの体質を浮かび上がらせている。
「上が最悪だから辞めたい」変わり始めた彼の様子
「昨年の誕生日、LINEで『上が最悪だから辞めたい』と返ってきたんです。あんなこと言う子じゃなかったのに…」
そう語るのは、桜木さんの遺族Aさん。明るく、人付き合いも良かった桜木さんは、2022年4月に秘書課に異動し、2023年末から飯塚博之副知事の秘書を務めていた。
もともと仕事の愚痴をこぼすような人ではなかったという桜木さん。しかし飯塚氏の下で働くようになってから、徐々に表情が暗くなり、周囲にも疲れが見て取れるようになった。
「副知事が変わってから、白髪が一気に増えた」
「彼ほど真面目な人間が…信じられない」
「辞めたいって言ってたのに、誰も止められなかったのか」
「こんな形で声をあげるしかなかったなんて悔しい」
「『上が最悪』って、まさに核心だよな」
パワハラは「なかった」とする県の見解
桜木さんの自死を受け、県は遺族の要望を踏まえて2023年11月に第三者委員会を設置。だが、調査結果では飯塚副知事および秘書課長に「厳重注意」という最も軽い処分を科し、「パワハラはなかった」との結論を出した。
この対応に対し、遺族Bさんは「とても納得できない」と強く反発。遺書には、明確に「副知事の下で苦しんでいた」旨が記されていたにもかかわらず、それが軽視されたという印象はぬぐえない。
また、第三者委の運営そのものにも不信の声がある。調査は非公開で進められ、遺族への説明も不十分だったという。
知事側近がもたらす“組織の沈黙”
飯塚副知事は、現職の大井川和彦知事の最側近とされる存在。県庁改革推進官を経て、副知事に就任した異例の経歴を持つ。一部報道では「指摘は細かく長く続くが、怒鳴りはしない」とされており、いわば“静かな圧力”が部下に重くのしかかっていた可能性がある。
さらに、大井川知事自身にも「公用車の私的利用」「最高意思決定機関の議事録未記録」などの疑惑が報じられており、いわゆる“独裁型県政”の構図が浮かび上がる。
このような上下関係の中で、職員が声をあげにくい空気が蔓延していたとすれば、パワハラの有無に関係なく、精神的負荷は深刻だったはずだ。
県の“幕引き”対応が遺族をさらに苦しめる
問題は、組織としてその死にどう向き合うのかという姿勢にもある。遺族の証言によれば、県は第三者委の結果をもって早期に幕引きを図ろうとするように見えたという。調査も限定的で、「パワハラなし」とされた背景に政治的配慮があったのではないかとの声も出ている。
被害者が命を絶ってなお、組織は防衛に走り、遺族が声を上げなければ何も変わらない。こうした構図に対して、県民からも批判が噴き上がっている。
「死人に口なしを狙ってるとしか思えない」
「これは公務員の労災でしょ。ちゃんと認定すべき」
「パワハラかどうかは形式じゃなく結果で見ろ」
「県庁が組織ぐるみで責任を曖昧にしてるのが腹立たしい」
「弱い立場の人が死んでも、結局守られない社会なのか」