2025-10-02 コメント: 1件 ▼
渋谷「迷惑ハロウィーン禁止」区長が異例呼びかけ、警備強化とマナー啓発
10月末のハロウィーンを前に、渋谷区が強い姿勢を打ち出しました。 迷惑ハロウィーン」と大書した旗が並びます。 渋谷のハロウィーンは、毎年数万人が集まる一大イベントになりました。 長谷部区長は「ハロウィーンそのものを否定するつもりはない。 一方で、ハロウィーンは渋谷を象徴するイベントでもあります。 ハロウィーンを「街の誇り」とするか「迷惑イベント」とするか。
「迷惑ハロウィーンは禁止」渋谷区が異例の呼びかけ
10月末のハロウィーンを前に、渋谷区が強い姿勢を打ち出しました。2日、長谷部健区長は記者会見で「路上飲酒やごみのポイ捨てといった迷惑行為が続いており、地元が疲弊している。ルールを守り、安全に楽しんでほしい」と訴えました。
繁華街には「禁止だよ!迷惑ハロウィーン」と大書した旗が並びます。区はあえて“禁止”の言葉を使い、来街者に危機感を持ってもらおうとしています。
雑踏事故への懸念
渋谷のハロウィーンは、毎年数万人が集まる一大イベントになりました。若者や訪日客でごった返し、警察がスクランブル交差点を封鎖する場面も珍しくありません。飲酒トラブルやごみの散乱に加え、雑踏事故の危険性も指摘されてきました。
区の具体策
今年は特に警備体制を強化します。31日夜から翌朝にかけて、警備員を約120人配置。職員のパトロールも入れて、滞留を抑える狙いです。ハチ公前広場の封鎖や通行規制も検討されており、例年より“抑止モード”が強いのが特徴です。
酒類販売への自粛要請や、ごみ収集所の増設、多言語での注意喚起も準備されています。長谷部区長は「ハロウィーンそのものを否定するつもりはない。ただ、秩序を失えば祭りは成立しない」と強調しました。
住民の声と課題
区民からは「仮装自体はいいが、深夜の騒音や通行妨害にはうんざりだ」という声が寄せられています。商店主からも「ごみ処理費用が毎年かさむ」との不満が漏れています。
一方で、ハロウィーンは渋谷を象徴するイベントでもあります。観光需要の側面を考えると、完全にやめさせるわけにはいきません。区は“楽しむ人”と“迷惑をかける人”をどう分けて対応するかという難題を抱えています。
問われるのは来街者の意識
今回の対策には約6,800万円の予算が投じられる予定です。行政と警備だけで混乱を防ぐのは限界があります。最後に秩序を守るのは、訪れる一人ひとりの行動です。
ハロウィーンを「街の誇り」とするか「迷惑イベント」とするか。その分かれ目は、渋谷に集まる人々のマナーにかかっています。