2025-06-25 コメント投稿する ▼
石平氏が「維新=親中」批判に反論 参院選出馬継続へ決意とその理由を語る
石平氏「維新=親中」批判に反論 参院選出馬継続の理由をXで語る
次期参議院選挙に出馬を予定している評論家の石平氏が、自身のX(旧ツイッター)で一部からの批判に言及した。「なぜ“親中”と言われる維新の会から出馬するのか」という声に対し、石平氏は「その見方は根拠のない憶測にすぎない」として、自らの考えを説明した。
「どうして親中の維新から出馬するのか」との疑問と批判。しかしどう考えても、「維新=親中」は確証のない風評だと思います。
石平氏は、中国の国営企業「上海電力」が大阪市のメガソーラー事業に関与していた件が「維新=親中」の“証拠”として語られる風潮について、「当初、事業に選ばれたのは日本企業のエネフロント社であり、中国企業ではなかった」と指摘。維新を親中政党と断定するのは不適切だと主張した。
石平氏の一貫した対中批判と出馬の背景
中国出身で日本に帰化した石平氏は、長年にわたり中国共産党体制に対して批判的な立場を貫いてきた論客だ。その姿勢から一部には「なぜそんな人物が、親中とされる政党から出るのか」と違和感を覚える人も多い。
だが、石平氏は「日本の対中外交を正すためには国政の場に立つ必要がある」と強調しており、維新の会に対しても「外交・安全保障政策は他党よりも現実的で、むしろ対中で踏み込んだ議論が可能な政党だ」と考えているという。
実際、維新の会は近年、台湾との交流強化や中国による軍事的圧力への懸念を表明するなど、従来の“経済重視”から安全保障分野へのスタンスを明確にしつつある。
ネットでは賛否両論 「違和感」「筋が通っている」の声も
石平氏の投稿には、さまざまな反応が寄せられた。
「石平さんの対中姿勢は一貫してるし、維新からでも出馬の意義はある」
「でもやっぱり維新の親中イメージは消えない。違和感がある」
「上海電力の話を持ち出して“親中”って言ってる人、ちょっと短絡的では?」
「中国に批判的なのは分かるけど、政党選びはもっと慎重にしてほしい」
「こうやって風評に真正面から反論する姿勢は評価できる」
石平氏が「風評に屈しない姿勢」を打ち出す一方で、維新というプラットフォームに乗ること自体への批判的な視線は根強い。とくに保守層や対中強硬派の一部からは、「本当に維新でいいのか」と疑問視する声も少なくない。
再出馬への決意とネット中傷への対応
石平氏は今年2月、参院選への出馬を発表したが、SNS上で「中国のスパイ」などと中傷され、家族にも被害が及んだとして一時は立候補を見合わせる意向を示していた。
しかしその後、東京地裁が誹謗中傷投稿者への開示命令を出したことで、「名誉回復への一歩が進んだ」として出馬の意志を再び固めた。
今回のXでの発言は、再挑戦に向けた姿勢を改めて示すものでもある。
選挙戦の焦点は“説得力”
今後の選挙戦で問われるのは、「なぜ維新からなのか」という問いに対して、有権者を納得させられるだけの説明力を持つかどうかだ。
“反中”という立場だけでなく、経済・福祉・教育など国内政策でどのようなビジョンを掲げるのか。維新との整合性、そして有権者との距離をどう埋めていくかが、石平氏の勝負どころとなる。