2025-09-18 コメント投稿する ▼
石平参院議員が中国語で「尖閣は日本領」と発信 南京事件否定や靖国参拝も明言
想定する視聴者は、中国国内や在外中国人、さらに中国政府の関係者とされる。 石氏は動画でまず、尖閣諸島について「**尖閣は日本固有の領土であり、議論の余地はない**」と強調し、「日本の領土を守るため尽力する」と発言した。 元中国人として日本の立場を中国語で伝える」と発信の狙いを説明した。 中国政府の歴史叙述について「嘘が多すぎる。
中国語での異例の発信
2025年7月の参院選で初当選した石平参院議員(元中国籍)が、中国語での動画配信を始めた。番組名は「石平の中国週刊ニュース解説」内の企画「『漢奸』石平有話要説!」。毎回10分程度で、字幕や日本語テロップは一切なく、石氏が一人でカメラに向かい、中国語で持論を展開する形式だ。想定する視聴者は、中国国内や在外中国人、さらに中国政府の関係者とされる。日本の国会議員が中国語で自国の領土や歴史認識を直接訴える試みはきわめて珍しい。
尖閣・南京事件・靖国参拝への言及
石氏は動画でまず、尖閣諸島について「尖閣は日本固有の領土であり、議論の余地はない」と強調し、「日本の領土を守るため尽力する」と発言した。また、9月上旬に中国政府から資産凍結や渡航禁止などの制裁を受けたことに触れ、「台湾問題や尖閣諸島、チベットについて発言してきたことが背景だろう。中国に資産もなく渡航の予定もないので、実に滑稽だ」と皮肉を交えた。
南京事件については「数十万人規模の虐殺は起こりえない。南京で大量の遺骨が出てきていないではないか」と疑問を呈し、「捏造された話だ」と明言。さらに「日本を守った殉国者に敬意を表すため定期的に靖国神社に参拝する」と語りつつ、「戦争を望んでいるのではなく、合理的で戦略的な日中関係を築きたい」とも述べた。
動画の狙いと中国側の反応
石氏は産経新聞の取材で「中国の洗脳教育を受け入れて誤解している中国人が多い。元中国人として日本の立場を中国語で伝える」と発信の狙いを説明した。中国政府の歴史叙述について「嘘が多すぎる。一つ一つ暴いていく」とも語っている。撮影は休日に行い、今後は週1~2回の定期配信を目指すという。
動画のコメント欄には、中国語による賛否両論が寄せられた。
「尖閣について中国語で説明したのは意義がある」
「中国共産党が言う『裏切り者』は、本当は誠実で責任感のある人だ」
「南京大虐殺を否定するのは不道徳だ」
「記念館を訪れれば真実が分かる」
「彼の発言は挑発的だが、中国の教育を疑うきっかけになる」
賛同の声と批判が交錯し、石氏の発信は中国社会に波紋を広げている。
国益を掲げた発信の意味
石氏は「私は日本の愛国者だ」と語り、誹謗中傷に対して「本当の売国奴は中国共産党の指導者たちだ」と反撃した。国会議員が直接外国語で隣国の歴史認識に挑むことは、日本の政治の中でも異例だ。外交問題化する可能性を孕みながらも、尖閣や歴史問題での強い姿勢を示すことで「国益を守る政治家」として存在感を打ち出そうとしている。
この取り組みは、日中関係に緊張をもたらす一方、日本の政治家が国際社会に直接メッセージを送る新たな手法として注目される。