2025-07-09 コメント投稿する ▼
京都北部で「誰も困らない政治」訴える倉林明子候補に支持広がる 市民からは「まるで菩薩」の声も
京都北部で激化する参院選 「誰も困らない政治」を掲げる倉林候補に支持広がる
注目集まる京都北部の選挙戦
参議院選挙京都選挙区が激しい接戦を迎える中、日本共産党の現職・倉林明子候補が9日、京都府北部の舞鶴市、与謝野町、京丹後市で個人演説会を開き、有権者の支持拡大を訴えた。応援に駆け付けた市田忠義・共産党副委員長は、比例候補5人とともに倉林氏の3選を強く呼びかけた。
市田氏は、現在の国会情勢について「衆院で自公が過半数を割り、参院とねじれたことで、かつてない政治風景が生まれている」と述べ、「共産党の躍進で参院でも自公を少数に追い込もう」と強調。与党の補完勢力とされる政党にも「厳しい審判を」と訴えた。
共産党は近年、都市部だけでなく地方でも組織の地盤強化を図っており、北部の選挙戦には特に力を入れている。倉林氏は、福祉や医療、子育て支援に重点を置き、「誰も困らない政治」を掲げて草の根の支援を広げてきた。
市民から「まるで菩薩」との声も
この日の演説会では、地元・浄瑠璃寺の住職である佐伯功勝氏の言葉が紹介され、会場に温かな空気が広がった。
佐伯住職は「千手観音は、千の手と千の目で全ての命を救う慈悲の象徴。倉林さんの姿勢はまさにその菩薩のようだ」とし、「民の声をすくい上げようとする姿に強く共感する」と述べた。市田氏もこれに触れ、「最大級の褒め言葉。倉林さんこそ国民のために働く政治家だ」と後押しした。
地域住民からは、
「菩薩なんて言葉、なかなか政治家には使えないけど、倉林さんなら納得」
「京丹後にもこういう候補がいてくれることが希望」
「誰も困らない政治、ほんとに実現してほしい」
「市民の声をちゃんと届けてくれる人にこそ国政を任せたい」
「福祉や介護、もっと現場を知る人が増えてほしい」
といった声が相次ぎ、地元からの信頼の厚さがうかがえた。
「勝てます、勝ちましょう」倉林氏が大接戦を語る
倉林氏は演説の中で、今回の選挙戦が「当落線上の大接戦」となっていることに触れた。
「前回も前々回も、序盤は3番手だった。だから今の情勢はむしろ上出来です。勝てます、勝ちましょう」と呼びかけると、会場は拍手と歓声に包まれた。
今回の京都選挙区は、与野党に加え、維新の前原誠司共同代表や立憲民主党の元幹事長、れいわ新選組、無所属の新人候補らも立候補しており、まさに乱戦の様相を呈している。特に北部地域では、自民党現職が南丹市で演説会を開くなど、各陣営が重点的に活動を展開。事実上の「北部決戦」となっている。
共産・倉林陣営が狙う「信頼の積み重ね」
支持層の広がりの背景には、倉林氏が長年一貫して地域の医療・福祉政策に取り組んできた実績がある。特に高齢化が進む地方では、「東京発の政策」よりも、日々の生活に根ざした「生活者の目線」に立つ政治家への期待が強まっている。
倉林氏は医療従事者出身という経歴を活かし、国会でも医療制度改革や介護報酬の見直しなどを粘り強く提起してきた。共産党という党籍を持ちながらも、イデオロギーを前面に出すのではなく、あくまで住民との対話と課題の共有を重視する姿勢が、特に中高年層や女性有権者からの支持につながっている。
この日の演説では、物価高騰に苦しむ生活者支援策、地域医療の充実、災害への備えなどにも触れ、「政府のバラマキ給付では根本解決にならない。消費税減税こそが実効性ある政策だ」と力強く主張した。