2025-05-05 コメント投稿する ▼
倉林明子氏、京都選挙区で3選へ挑戦 北陸新幹線延伸や大軍拡に明確な対抗軸
かつてない混戦 参院京都選挙区
2025年夏の参議院選挙が迫る中、京都選挙区(改選数2)が注目を集めている。現職の倉林明子氏(日本共産党)と自民党の西田昌司氏に加え、立憲民主、維新、れいわ、参政党が新人を擁立。国民民主党も擁立を検討しており、6〜7党が2議席を争う前例のない大激戦となっている。
倉林明子氏 ぶれない信念と現場の声
倉林明子氏(64)は、看護師出身の国会議員として知られ、現場の声を政策に生かす姿勢で信頼を集めてきた。今選挙では、物価高騰の中で苦しむ暮らしや営業を守るため、消費税の5%減税と賃上げを強く訴えている。「アメリカ言いなり」「大企業優先」と批判される自民党政治に対し、国民目線の政策を掲げる姿勢が際立つ。
また、コロナ禍では、医療現場の切実な声を国会で取り上げ、厚労省に働きかけてパート労働者も雇用調整助成金の対象にさせるなど、具体的な成果も残した。
京都の自然と暮らしを守る 新幹線延伸にNO
大きな争点の一つが、北陸新幹線の京都延伸問題だ。自民や維新、立憲など多くの政党が延伸推進を掲げる中で、倉林氏は一貫して反対の立場。地下水の枯渇や自然破壊への懸念を国会で何度も取り上げ、工事着工を3度にわたり食い止めてきた実績がある。
「京都の風景や文化、暮らしを壊す延伸計画は止めなければならない。参院選で民意を示し、白紙撤回に追い込みたい」と力を込める。
“平和の京都”を守る決意
さらに注目されているのが、京都府内における軍事施設の強化に対するスタンスだ。舞鶴の海自基地にトマホーク配備、祝園弾薬庫の増設といった大軍拡が進むなか、自民・維新・国民はすべて容認の立場だ。
これに対して倉林氏は、「京都を敵基地攻撃の拠点にさせてはならない。いま必要なのは軍備ではなく、対話による平和外交だ」と主張。9条を生かした安全保障のあり方を訴え、共感の輪を広げている。
「市民+共産党」の連携で3選へ挑む
4月27日に開かれた倉林明子事務所の事務所開きには、多くの無所属市議や市民運動の関係者が集まり、熱いエールを送った。
「倉林さんの議席は私たちにとって“宝の議席”です」「私が京都市長選で得た16万票を、今度は倉林さんに託したい」といった声が続々と上がる。
共産党京都府委員会は、比例で25万票、選挙区で30万票を目標に掲げ、街頭演説や府民対話を通じて支持を広げている。渡辺和俊・府委員長は「過去2回の勝利は市民との連携があったからこそ。今回も市民+共産党の力で勝ち抜こう」と呼びかける。
倉林氏自身も「いまこそ共産党が勝たなければならない時。京都で3期目を果たし、新しい政治の流れをつくる」と訴え、決意を新たにしている。