2025-03-31 コメント投稿する ▼
「浮島丸事件」名簿開示の遅れを追及 倉林議員が被害者救済と真相解明を要求
■ 乗船者名簿の存在と政府の対応
- 日本政府は長年、乗船者名簿の存在を認めてこなかった。
- しかし2024年5月、日本共産党の穀田恵二前衆院議員の追及を受け、政府が75件の名簿を保有していることを明らかにした。
- その後、政府は一部の名簿を韓国政府に提供した。
名簿返還の進捗について、厚生労働省の岡本利久審議官は「保有する75件の名簿のすべてを韓国政府に提供した」と答弁した。韓国外交部も2024年10月、日本政府から新たに34種の資料を受け取ったと発表している。
■ 被害者救済の遅れと課題
- 名簿が明らかになるまで、資料不足を理由に慰労金の申請が認められないケースが多かった。
- 韓国政府は提供された名簿を基に、被害者救済を進める方針を示している。
- 倉林議員は、「名簿の公開があまりにも遅すぎた」と批判し、東京都目黒区の祐天寺にある遺骨の早期返還を求めた。
■ 戦後80年を前に、検証の必要性
- 石破茂首相は戦後80年を迎えるにあたり、戦争検証有識者会議の設置を検討していると報じられている。
- 倉林議員は、「なぜこれほど被害者救済が遅れたのか、しっかり検証すべきだ」と主張。
- これに対し、福岡資麿厚労相は「人道的観点から対応する」と述べるにとどまった。
■ 真相解明と歴史への向き合い方
倉林議員は「浮島丸事件の真相解明を行い、すべての戦争被害者に対する真摯な反省と謝罪につなげるべきだ」と訴えた。
事件から80年近くが経とうとしている今、被害者や遺族への誠実な対応と、歴史の真相にしっかり向き合う姿勢が求められている。