2025-08-07 コメント投稿する ▼
伊東良孝担当相、北方領土・洋上慰霊に初参加も「再開最優先」の言葉だけ 政府対応に疑問噴出
伊東良孝担当相、北方領土・洋上慰霊に初参加 「再開最優先」に空虚との声
元島民ら52人が洋上慰霊に参加 国後島沖で先祖を追悼
8月7日、北海道根室市の根室港から出発した船上で、北方領土・国後島の周辺海域にて四島出身の元島民やその子孫52人が参加する「洋上慰霊」が実施された。今年度4回目となるこの慰霊には、伊東良孝沖縄北方担当相も初参加し、黙祷と献花を行った。
船上では元島民らが当時の暮らしや島への思いを語り、伊東氏は「四島への思いの強さは何年たっても変わらない」と述べた。
洋上慰霊は、ロシアによるウクライナ侵攻後も唯一継続している元島民との関わりの場であり、本来であれば実際の墓参が行われていたはずの時期に、代替手段として行われている。
「海の上からしか祈れないなんて切ない」
「先祖の墓にすら行けない現実が、いかに異常か」
「国が“領土”と言うなら、なぜ自由に行けない?」
「外交停滞のツケが、島民に返ってきてる」
「慰霊をする側よりも、慰霊をさせられる状況を変えるのが先」
SNSでは、「慰霊」そのものではなく、「慰霊しかできない現状」への怒りと疑問が多数寄せられた。
伊東大臣「墓参再開を最優先」と明言も、実現への道筋は語られず
伊東大臣は上陸後、報道陣の取材に対し、「政府として墓参再開を最優先に取り組む」「日露関係の再構築を図らないといけない」と語った。
だが、再開に向けた具体的な外交戦略やロシア側との交渉状況には触れず、内容の乏しい発言に終始。政権の姿勢を問う声も上がっている。
「“最優先に取り組む”って、何年聞いてきたか」
「何も変わらないのに毎年“思いは変わらない”だけ繰り返す」
「担当大臣が初参加?今さら?遅すぎる」
「“再開最優先”って言えば仕事したことになるの?」
「慰霊は外交失敗の象徴でしかない」
国民の多くは、言葉ではなく「行動と成果」を求めており、口先だけの参加と発言では支持も共感も得られない現実が浮き彫りになった。
墓参は2019年を最後に中断 ロシアのウクライナ侵攻で再開めど立たず
北方領土への墓参は、ビザなし交流の一環として2019年度まで実施されていたが、2020・2021年度は新型コロナウイルスの影響、2022年度以降はウクライナ侵攻による日露関係の悪化で全面中止に。
その後、洋上慰霊のみが代替策として続けられてきたが、実際に島へ足を運ぶことは未だ叶わず、再開のめども立っていない。日本政府が「対話の窓口」を持たないまま時間だけが経過している状況は深刻だ。
にもかかわらず、担当大臣の現地参加が「初めて」という事実に、「政府の北方領土問題に対する本気度の低さ」が見透かされた形となった。
北方領土問題は“儀式”でなく“現実”の領土問題である
慰霊が行われるたび、「思い」「祈り」「記憶をつなぐ」などの言葉が並ぶ一方、領土問題の本質的な進展は見られない。日露関係の冷え込みを理由に外交努力を放棄したまま、慰霊だけを繰り返す現在の状況に対し、「政治の敗北」「実効支配の黙認」との批判もある。
石破政権は「現実主義外交」を掲げながらも、北方領土に関しては有効な一手を打てておらず、形式だけの追悼行事が“領土放棄のアリバイ化”しているとの懸念すらある。
「慰霊の船が行くたびに、島はますます遠くなる」
「外交の空白を慰霊でごまかすな」
「領土問題は“祈り”ではなく“交渉”で取り戻すべき」
「戦後処理のやり残しが、世代を超えて続いてる」
「“献花で終わる政治”じゃなく、“解決に動く政治”を」
今必要なのは、形式的な「参加」や「黙祷」ではない。領土問題としての北方領土を、再び国政の中心に引き戻す政治的覚悟と戦略である。