2025-07-21 コメント投稿する ▼
参院選兵庫で泉房穂氏が82万票超の圧勝 減税実現へ超党派ネットワーク構想
参院選兵庫
泉房穂氏が圧勝 初当選組と「減税連合」構想を提唱
初当選で圧巻の82万票超 県民の圧倒的支持
20日に投開票された参院選兵庫選挙区で、元明石市長の無所属新人・泉房穂氏(61)が82万2407票を獲得し、他候補を大きく引き離す圧勝で初当選を果たした。選挙翌日の21日朝、神戸市中央区の選挙事務所で取材に応じた泉氏は、「多くの県民に背中を押していただいた。心から感謝している」と語り、深く一礼した。
3時間ほどの短い睡眠で迎えた朝だったが、泉氏の表情には疲労以上に高揚感がにじんでいた。「県内を歩く中で多くの声を聞いた。それは怒りや不満であり、切実な生活の苦しさだった。今後はその声を国政に届けることが私の使命」と語った。
泉氏は、兵庫県内の全41市町を回り、どの地域でも生活課題や経済的不安に寄り添った訴えを重ねてきた。特に「消費税の減税」「ガソリン税の見直し」といった直接的な家計支援政策を前面に押し出した訴えは、党派を問わず広く有権者の共感を集めた。
超党派ネットワーク構想 「減税法案を議員立法で」
注目されたのは、泉氏が語った「超党派ネットワーク」の構想だ。選挙翌日の取材では、「今回の選挙で初当選した議員たちに呼びかけて、政党の枠を超えた連携を築きたい」と述べ、そのうえで「ガソリン減税や消費税の減税を議員立法として提出していきたい」と明言した。
この発言は、自民・公明を中心とする与党が非改選を含めても過半数を割り込んだ状況下において、無所属や他党所属の新人議員が連携し、新たな立法勢力となる可能性を示唆するものだ。
泉氏は市長時代から「こども施策」や「教育・福祉の無料化」など、独自の改革を次々と実行してきたことで知られる。「できない理由ではなく、やる方法を考える」という信条を貫いた市政運営の経験が、国政でも活かされるのか注目される。
変わらぬ「生活者目線」 国政でも貫く構え
泉氏は一貫して「生活者の目線で政治を動かす」と訴えてきた。今回の選挙でも、無所属という立場ながら既存政党への不信感や生活苦を抱える層を中心に広く支持を集めた。
また、演説でも「補助金や給付金では一時しのぎにすぎない。減税こそが本当の景気対策」と主張しており、国会でもそうした姿勢を貫く構えだ。
「この人だけは本物だと思って投票した」
「政党に頼らず、正面から勝ったのはすごい」
「減税に本気で取り組んでほしい」
「泉さんには庶民の気持ちが伝わっている」
「ようやく国政に風穴を開けてくれる人が出た」
といった声が市民から多数投稿されており、有権者の期待の高さを物語っている。
国会での「第3極」形成なるか
今後、泉氏が呼びかける超党派ネットワークが実現すれば、「減税連合」とも言える新たな潮流が生まれる可能性がある。自民党内でも減税を主張する若手が一定数おり、国民民主党や参政党なども消費税減税に前向きな姿勢を見せている。
一方で、こうした動きに警戒を強める政党や勢力もある。立憲民主党の一部からは「ポピュリズム的だ」との声もあり、野党共闘への影響も否定できない。
泉氏は「政治に失望していた多くの人が、私の選挙で希望を見出してくれた。その期待を裏切らないためにも、一つひとつの政策を形にしていきたい」と語った。