2025-09-16 コメント投稿する ▼
泉房穂参院議員を書類送検 明石市長時代の「許さん」発言巡り立花孝志氏が告発
告発したのは政治団体「NHKから国民を守る党」(N党)の立花孝志党首で、今年7月の参院選の選挙期間中に提出された告発状が発端となった。 市長としての影響力を背景にした発言が「圧力」と受け止められる可能性は否定できず、警察は形式的に書類送検に至ったとみられる。 今回の書類送検について、警察は処分意見を示していない。
泉房穂参院議員を書類送検 明石市長時代の発言を巡り立花孝志氏が告発
兵庫県警明石署は16日、元明石市長で現参議院議員の泉房穂氏を、市議に対する強要未遂の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材で明らかになった。告発したのは政治団体「NHKから国民を守る党」(N党)の立花孝志党首で、今年7月の参院選の選挙期間中に提出された告発状が発端となった。
県警は処分意見を明らかにしていないが、刑事訴訟法の規定に基づき、告発を受理した以上、警察は検察に書類を送らざるを得ない。今後、検察が起訴の可否を判断することになる。
発端は2022年の問責決議巡る発言
告発状などによれば、泉氏は2022年10月、当時の明石市議会で自身への問責決議案が提出された際、市議2人に対し「賛成したら許さん」「選挙で落としてやる」などと発言したとされる。立花氏はこれを「議会人への強要未遂」にあたるとして告発に踏み切った。
市長としての影響力を背景にした発言が「圧力」と受け止められる可能性は否定できず、警察は形式的に書類送検に至ったとみられる。
「強引な政治スタイルが裏目に出たのでは」
「言葉が荒すぎる。議会軽視だ」
「ただの口論を告発するのはやりすぎ」
「立花氏の狙いは政治的パフォーマンスでは」
「どちらも選挙を意識した動きに見える」
SNSや市民の間では、泉氏の言動を批判する声と、立花氏の告発姿勢を疑問視する声が交錯している。
泉房穂氏と立花孝志氏、因縁の選挙戦
両者は今年7月の参院選で兵庫選挙区から出馬し、直接対決の構図となった。選挙期間中に告発が行われたこともあり、政治的思惑を帯びた動きと受け止める向きもある。
泉氏は明石市長時代、子育て支援策の拡充や独自の福祉施策で注目を集め、「弱者に寄り添う政治家」として全国的に知名度を高めた。一方で、過去にも職員への暴言問題で辞職に追い込まれるなど、強い言動がたびたび物議を醸してきた経歴がある。
検察の判断と今後の影響
今回の書類送検について、警察は処分意見を示していない。検察が起訴するか否かが焦点となるが、発言の性質や当時の状況をどう評価するかによって判断が分かれる可能性がある。
仮に不起訴となった場合でも、選挙戦を含めた政治的な争いの中で刑事告発が利用された印象は残り、泉氏の政治活動に影を落とすことは避けられない。
泉房穂氏書類送検の意味と政治的余波
今回の書類送検は、地方自治体の首長による言動がどこまで「強要」にあたるかを問う事例として注目される。同時に、立花氏の告発によって「選挙と刑事告発」が交錯する形となり、政治的パフォーマンス性を否定できない側面もある。
泉氏は明石市長時代の福祉政策で高い評価を得てきたが、強い言葉や対立を辞さない姿勢がリスクにもなってきた。今回の送検は、その政治スタイルが改めて問われる契機となるだろう。