原のり子氏が都議選で訴える「生きづらさの根本原因」と市民とともに進む都政改革

2025-06-15 コメント投稿する ▼

都政に“声なき声”を届けるために

東京都議会議員選挙が佳境を迎えるなか、北多摩4区（清瀬市・東久留米市）では定数2の枠を4人が争う激戦が繰り広げられている。その中心で、市民の暮らしに真っ向から向き合おうとしているのが、日本共産党の現職・原のり子氏だ。15日、清瀬駅前で開かれた街頭演説には、強い日差しにもかかわらず多くの有権者が足を止めた。

「声をあげたくてもあげられない人たちの思いを、私は都政に届けたいんです」。原氏の第一声には、3期目への挑戦にかける覚悟がにじんでいた。高齢者、障害者、子ども、現役世代――すべての層が抱える「生きづらさ」こそが、今の政治のひずみを象徴しているというのが彼女の問題意識だ。

「演説を聞いていて涙が出そうになった。自分のことを代弁してくれる人がいたんだって」（Xより）

当事者とともに歩む政治

原氏の活動は、議会の中だけで完結していない。とくに注目されているのが、障害者医療費助成制度の拡充を求める市民運動との連携だ。現場の声を都議会に届けるために奔走し、制度改善の実現に向けて道筋を開きつつある。

「障害のある子を育てているお母さんが、私の話を聞いて涙を流してくれた。その涙の重さに、私は責任を感じています」。原氏の言葉は、単なる候補者のスローガンではなく、当事者と苦楽をともにしてきた政治家としての重みがある。

一人ひとりの生活実感に根ざした政策づくり。派手さはないが、それこそが原氏の政治スタイルだ。誰かを“代表する”のではなく、“一緒に声をあげる”。その姿勢は、しがらみのない政治を求める有権者の共感を静かに集めている。

「あの人は偉そうにしない。常に同じ目線で話してくれる政治家。だから信頼できる」（Facebookより）

清瀬・東久留米の未来を託せるか

原氏が訴えるのは、単なる福祉の充実ではない。裏金や財界優先のゆがんだ都政を正し、「都民が主人公の政治」に転換することだ。コロナ禍や物価高に苦しむなかで、上から目線の施策では限界がある。必要なのは、日々の不安や怒りをくみ取る政治だと原氏は繰り返し強調する。

その主張は、政党支持を越えて広がりを見せている。演説には元公明党副委員長の二見伸明氏も応援に駆けつけ、「都政で成果をあげてきたのは共産党。公明党の宣伝は事実と違う」と語った。異色の応援だが、それだけ原氏の誠実な政治姿勢が評価されている証でもある。

「共産とか関係なく、原さんは原さんとして応援したい。うちの子のことも本気で考えてくれてるから」
「清瀬にこういう人がいるってちょっと誇り。地味だけど本物ってこういう人なんだろうな」

市民の力で変える都政のかたち

2期8年を経て、原氏が変わらないのは「市民のために働く」という姿勢だ。都議会のなかで政党間の駆け引きが続くなかでも、原氏は常に“現場”を見続けてきた。支援団体も大きな組織も持たず、頼りは一人ひとりの市民からの声と一票だけ。

しかし、だからこそ“市民の力で勝ち取る議席”には大きな意味がある。今回の選挙は、ただの椅子取りゲームではない。福祉政策を“給付金”や“補助金”で終わらせず、制度として根づかせられるのかどうか。その鍵を握るのが、原氏のような草の根型の政治家だ。