2025-07-05 コメント: 1件 ▼
公明・斉藤代表が野田氏の“減税主張”を一刀両断 社会保障と税の矛盾を突いた実務派の論理
「一体改革」に反する――斉藤氏が放った痛烈な一撃
7月5日夜、インターネット番組「選挙ドットコムちゃんねる」に集まった各党の幹部9人。参院選の争点の一つである「社会保障と財源」をテーマに論戦が交わされるなか、公明党・斉藤鉄夫代表が存在感を放った。
的を絞ったのは、立憲民主党・野田佳彦代表。立民が公約に掲げる「食料品の消費税率ゼロ%(時限措置)」に対し、斉藤氏は真正面から批判を展開した。
「13年前、野田さんと一緒に社会保障と税の一体改革をやった。その当事者が、いま物価対策として税率を上げ下げすると言い出す。これはその理念に反している」
この発言には、かつて「増税の先導役」を担った野田氏に対する、政策的整合性の欠如を突く明確な意図があった。斉藤氏は、“増税の原点に立ち会った者としての矜持”をにじませながら、かつての同士に厳しい言葉を浴びせた。
「増税を推進してた人が急に減税って…斉藤さんの言う通り」
「公明の斉藤代表、こんなに論理的だったのかと驚いた」
「13年前の話を持ち出されたら、野田さんもキツいわな」
「昔の自分と今の主張が食い違ってるって話、確かに気になる」
「一体改革って何だったのか問われてる感じがした」
「軽減税率」の実績を背に、ブレない財政論
斉藤氏のスタンスは一貫しており、公明党が与党として導入を実現させた軽減税率制度への自負もにじむ。
「消費税は誰にとっても負担だが、社会保障の持続には必要不可欠だ」とする発言は、選挙用の耳あたりの良い政策とは一線を画している。
特に、選挙目当てで“減税”を声高に叫ぶ一部野党に対しては、「本当に国民生活全体のことを考えているのか」という冷静な視線を送っている。
また、一時的な減税では将来的に再増税が避けられないという現実を見据え、「短期的な人気取りではなく、持続可能な社会保障を設計する責任」を訴える姿勢は、他の党首とは明らかに異なるものだった。
石破首相と連携した“包囲”に 笑顔の裏に冷徹な論理
この日、石破茂首相も斉藤氏の発言に呼応。「消費税を一度下げた後に戻すのは極めて困難だ」と述べ、財政の安定性を重視する立場を共有。2人は並んで野田氏の主張をじわじわと包囲する形となった。
冗談好きの野田氏は「売れない演歌歌手みたいなのが2人並んでしまった」と笑いを交えたが、その言葉の裏には自らの過去を追及される居心地の悪さがにじんでいたようにも映った。
野田氏が「財源は示している」と応戦しても、斉藤氏の論理的追及には明確な反論は出ず、「どこまで本気か」が問われる構図になった。
“実務型”の重みが光る斉藤氏の存在感
公明党の中でも「実務型」として知られる斉藤氏。軽減税率導入をはじめとする政策の細部に関わってきた人物だからこそ、「税と社会保障の一体改革」についても一過性の政治パフォーマンスでは語らない。
それだけに、今回の討論番組での発言には重みがあった。消費税をめぐる議論が単なる“減税か否か”ではなく、「制度をどう持続可能な形で設計し直すか」という本質に向かうには、斉藤氏のような冷静で経験豊富な声が不可欠だ。
「斉藤さん、正論しか言ってなかった」
「やっぱり軽減税率を通した人の言葉は重い」
「増税反対だけでなく、ちゃんと持続性まで話してた」
「財政の話が選挙の空中戦にならなくてよかった」
「選挙中に正論を言える政治家、そういない」