2025-06-25 コメント: 1件 ▼
公明・斉藤代表が参院選「与党50議席」が勝敗ラインと明言 政権の正当性に直結
公明・斉藤代表「与党過半数が勝敗ライン」 参院選50議席割れなら政権運営困難に
7月20日に投開票が迫る参議院選挙について、公明党の斉藤鉄夫代表は6月25日、東京都内で講演を行い、与党の勝敗ラインは「非改選を含めて50議席以上を確保すること」と明言した。これは与党である自民・公明両党が参議院で引き続き過半数を維持するための数字であり、斉藤氏は「これを下回れば政権遂行能力がなくなる」と危機感を示した。
発言の背景には、通常国会で野党側が一丸となり、ガソリン税の暫定税率廃止法案を衆院通過させるという異例の展開がある。斉藤氏はこれに触れ、「衆議院では与党がかろうじて多数を保っていても、参院で過半数を失えば、首相指名や法案審議で与野党逆転のような構造が起こり得る」と指摘し、参院の安定確保が政権維持に直結すると訴えた。
「参院選って“中間選挙”みたいな空気あるけど、本当は政権の命運がかかってる」
「50議席取れなきゃ、自民公明は国会で何も通せなくなる」
与党幹部として、明確な数値目標を掲げる姿勢は、各党の曖昧な“勝敗ライン”とは一線を画している。
少数与党では「法案も通らない」 大連立案には否定的
斉藤代表はまた、少数与党による政権運営が続いた今国会を振り返り、「野党側と毎回修正協議を重ねる形での政権運営は、毎年続けられるものではない」と述べ、実質的な統治能力の限界をにじませた。
さらに、現行の小選挙区制度のもとでは、与党枠組みの拡大も困難であるとし、「自公と立憲で選挙区調整ができるとは思えない」として、立憲民主党との大連立構想を明確に否定した。
つまり、「数の不足を他党との連携で補う」余地はほぼないことを示した上で、自公での過半数維持が唯一の現実的な政権継続手段であるという主張だ。
「立憲と組むとか、現実味なさすぎて笑う」
「小選挙区制ってこういうとき本当に融通が利かないよな」
政党間の政策の違いだけでなく、制度的な構造が連立の選択肢を狭めている現状が浮き彫りとなった。
衆院解散のカギも参院選の結果次第
講演では、衆議院解散の可能性についても言及があった。斉藤代表は「参院選で勝つことが、衆院解散の判断の大前提」とした上で、「しっかりとした選挙結果が出ていなければ、迅速な意思決定を伴う体制を築くことはできない」と述べた。
これは、岸田政権が参院選で求心力を回復できなければ、衆院解散は見送られる可能性があることを意味している。逆に言えば、参院選で与党が明確な勝利を収めれば、政権運営に弾みがつき、秋以降の衆院解散が現実味を帯びる可能性もある。
「解散のカギは参院選…やっぱりここが山場ってことか」
「選挙結果次第で政局一変。だから投票はサボれない」
有権者の選択が、政権の安定性や衆院の行方にまで影響するという現実を、改めて突きつける発言だった。
公明党の命運もかかる参院選 支持基盤のゆらぎにどう対応するか
公明党にとっても今回の参院選は極めて重要だ。支持母体の票が都市部で伸び悩み、従来の“鉄板区”でも風向きの変化が起きつつある。自民との連携を保ちながらも独自色をどこまで発揮できるかが、公明党自身の存在感を左右する。
斉藤氏は、「生活に根差した政策こそが公明党の強み」とした上で、現場の声を国政に届ける力を強調した。とはいえ、50議席という与党の“勝敗ライン”が現実に割り込めば、公明党にとっても政権パートナーとしての立場が大きく揺らぐのは避けられない。