2025-04-23 コメント投稿する ▼
公明・斉藤代表が中国共産党高官と会談 政党外交で日中関係改善に一歩
公明党・斉藤代表、中国共産党高官と会談 日中関係改善へ政党外交を展開
公明党の斉藤鉄夫代表は、2025年4月22日から24日までの3日間、中国・北京を訪問し、中国共産党の中央対外連絡部の劉建超部長と会談した。斉藤氏が代表就任後、外国を訪問するのは初めてであり、日中間の政党外交を通じた信頼醸成を目的としている。
会談の概要と主な議題
22日夜に行われた会談は、食事を含めて約3時間に及び、以下の主要な議題が取り上げられた。
- 日本産水産物の早期輸入再開の要請。
- 中国軍の日本周辺での活動活発化への懸念表明。
- 中国における日本人拘束事案への懸念表明。
- 米国・トランプ政権による関税措置に関する意見交換。
劉部長は「国際情勢は不透明で、深刻かつ複雑に変化している。中国との友好という公明党の伝統による今回の訪問に賛意を示したい」と述べ、斉藤氏は「心温まる歓迎に感謝する。結党以来、公明党が中国との友好を推進する基本的考えは一貫している」と応じた。
石破首相の親書を携えた訪中
斉藤氏は、石破茂首相から中国の習近平国家主席宛ての親書を託されており、訪中中に中国政府要人に手渡す予定である。石破首相は、早期の訪中を希望しており、斉藤氏の訪中はその布石と見られている。
日中関係改善への政党外交の役割
公明党は、結党以来、中国との友好関係を重視しており、政党間の交流を通じて日中関係の改善を図ってきた。今回の訪中も、その一環として位置づけられている。特に、経済面では、日本産水産物の輸入再開や、米国の関税措置に対する対応など、具体的な課題について意見交換が行われた。
また、安全保障面では、中国軍の活動や日本人拘束事案に関する懸念が伝えられた。これらの課題について、政党間の対話を通じて相互理解を深め、信頼関係の構築を目指している。
今後の展望
斉藤氏の訪中は、日中間の政党外交を活性化させ、両国間の信頼醸成に寄与することが期待されている。また、石破首相の訪中実現に向けた環境整備としても重要な意味を持つ。今後、具体的な成果がどのように現れるかが注目される。