2026-01-03 コメント投稿する ▼
公明党が中道路線で苦慮、高市政権と立憲の間で揺れる斉藤代表
公明党が中道路線の確立に苦慮しています。2025年10月に自民党との連立政権を離脱した同党は、高市早苗政権の保守色が強い政策に反発する一方で、立憲民主党との共闘にも慎重な姿勢を崩していません。野党となって自由度が増したものの、明確な戦略が定まらず、模索を続けています。
連立離脱後も揺れ続ける対応
公明党の斉藤鉄夫代表は2025年12月、連立離脱後に初めて臨んだ臨時国会の閉会後に「今、明確な野党像があるわけではない」と記者団に表明しました。この言葉には、26年間続いた自公連立に区切りをつけた公明党の苦悩が表れています。
同党の揺れは2025年度補正予算への対応に象徴されています。公明党は立憲民主党と組み替え動議を共同提出しましたが、最終的には政府案に賛成しました。児童手当の2万円上乗せなど党が求めた政策の一部が盛り込まれたことを理由としていますが、一貫性を欠く対応となりました。党内ベテランからは「野党にもなり切れない、与党からも離れられない」との声が漏れています。
「公明党は何がしたいのかよくわからない」
「せっかく連立離脱したのに結局賛成するのか」
「中途半端な対応が一番信用を失う」
「立憲と組むのも自民に協力するのも中途半端」
「もっと明確な姿勢を示してほしい」
是々非々で政策実現を目指す
公明党が政権に対して是々非々の姿勢を続けるのは、党の要求を取り入れさせる狙いがあります。同党は政府系投資ファンド創設などの独自施策について議論を進めていますが、実現には与党の協力が不可欠です。野党となっても政策実現の道を探る姿勢は評価できますが、国民からは分かりにくい対応と映る危険性があります。
しかし公明党と与党の距離はさらに広がる可能性があります。政府と与党は防衛装備品の輸出を救難や輸送などに限る5類型を2026年春にも撤廃する方向で調整しています。平和の党を掲げる公明党は高市政権の右傾化に対して「深い議論なく変えようとしている。危惧を抱かざるを得ない」と強く反発しています。連立離脱の原因となった政治とカネの問題も未決着のままです。
立憲との共闘には慎重姿勢
公明党は立憲民主党との共闘にも慎重な姿勢を崩していません。次期衆議院選挙をにらんで立憲は公明に接近を試みていますが、自公政権時代は敵対してきた相手です。党幹部からは「一緒になるのは現場が追い付かない」との懸念が聞かれます。地方組織や支持基盤である創価学会員の間には、長年対立してきた立憲との共闘に抵抗感が強いのが実情です。
中道勢力の結集を呼びかけ
斉藤氏は2026年1月2日、東京都内で年頭の街頭演説を行い「中道政治をつくっていく。その年にしたい」と強調しました。同氏は中道改革勢力の結集を目指す姿勢を明確にしていますが、具体的な道筋は見えていません。2026年1月23日に召集される通常国会では、野党色を強めるのか、バランスを維持するのか、模索を続ける見通しです。
公明党は26年間にわたって自民党とともに政権を担ってきた経験と知見を持っています。野党となった今、その経験をどう生かすのかが問われています。中道政治の実現という理念は評価できますが、国民に分かりやすい形で示すことが求められます。