2025-10-11 コメント投稿する ▼
公明党斉藤鉄夫代表「認識不足」釈明、連立離脱の決め手の献金規制案で記憶違い発覚
公明党の斉藤鉄夫代表は2025年10月11日、ユーチューブ番組に出演し、自民党との連立協議をめぐる過程での自身の発言について認識不足だったと釈明しました。 斉藤氏は10月7日、国会内で高市氏と連立協議した後、記者団に規制強化案について、受け皿を党本部、都道府県本部、あとは国会議員総支部かと語っていました。 斉藤氏の国会議員総支部かとの発言について公明党は10日、誤りと訂正しました。
公明党の斉藤鉄夫代表は2025年10月11日、ユーチューブ番組に出演し、自民党との連立協議をめぐる過程での自身の発言について認識不足だったと釈明しました。斉藤氏は連立協議を打ち切った理由に、高市早苗総裁が企業団体献金の規制強化案に応じなかったことを挙げていますが、その法案の内容を記者団に一部誤って説明していたことが明らかになりました。
記憶違いで誤説明を認める
斉藤氏は選挙ドットコムちゃんねるに出演し、規制強化案に対する認識について、まさに私の素案への認識不足だと認めました。私の記憶違いで、そう申し上げた。後ほどすぐに修正したと釈明しています。
斉藤氏は10月7日、国会内で高市氏と連立協議した後、記者団に規制強化案について、受け皿を党本部、都道府県本部、あとは国会議員総支部かと語っていました。そこに前進が図られることが大事だと述べ、この点についていろいろな議論を交わしたと説明していました。
「連立離脱の決め手の法案を代表が間違えるって何なの」
「国会議員総支部を含むなら規制強化の意味がないじゃん」
「記憶違いで済まされる話じゃない気がする」
「最後通告するような法案の中身を把握してないとか」
「ドタバタ感がすごい、本当にこれで離脱したの」
国会議員総支部は認めていない
公明党は2025年3月、国民民主党と規制強化案を策定し、献金を受領できる政治団体を政党本部と都道府県の組織に限定しました。国会議員が代表を務める政党支部は認めていません。
斉藤氏の国会議員総支部かとの発言について公明党は10日、誤りと訂正しました。規制強化案に関しては党本部、都道府県本部となり、自民党にお伝えした内容になると指摘しています。
記者が疑問視する経緯
番組の進行を務める朝日新聞の今野忍記者は、一連の流れについて斉藤氏に対し、最終通知を自民に突き付けているものに関し、党の中でもドタバタして出したのではないかと疑問視しました。
斉藤氏は同法案について、政党への献金は許すことなので政党本部、県連組織に限定されていると説明しました。国会議員とはいえ個人の総支部が入るのは、考え方からしておかしい。私の認識不足だったと釈明しています。
一方、今野氏は、認識不足になるようなものが、自公の離婚協議の最後の決め手となっていることに若干違和感を覚えると指摘しました。間違えるはずがないのではないかと疑問を呈しています。
党内会合では正確に説明
斉藤氏は10月8日の党中央幹事会では、同法案について党本部、そして各都道府県連に限定するなどと正確に発言しています。このため、7日の記者団への説明が記憶違いによるものなのか、党内で調整が続いていたのかについて、疑問の声が上がっています。
公明党は10月10日、自民党との連立政権からの離脱を決定しました。高市総裁選出を受けた連立協議を巡り、企業団体献金の規制強化や派閥裏金事件の真相解明を求めましたが、溝は埋まらず、自民の不信払拭に向けた努力が不十分と判断したものです。
自公両党の連立は1999年10月に開始され、野党時代をはさんで26年間続いてきました。公明党は政策ごとの協力は継続し、選挙協力は人物本位とする方向を示しています。