とや英津子氏「尊厳を守る都政を」　練馬から支え合いの政治を訴え3期目挑戦

とや英津子氏「尊厳を守る東京を」　練馬の現場から3期目に挑む

東京都議選・練馬区（定数7）で3期目の当選を目指す日本共産党のとや英津子（とや・えつこ）候補が18日、石神井公園駅前で力強く訴えた。「個人の尊厳が守られる東京をつくるための大きな一歩がかかった選挙です」。この一言に、とや氏の都政に向けた一貫した姿勢がにじむ。

現職都議としてこれまで2期にわたり、福祉や教育の現場に寄り添ってきたとや氏。給食の無償化やシルバーパスの負担軽減、補聴器購入補助などを実現した実績を引き下げに、練馬の暮らしを支える政策の継続を訴えている。

「ぶれずに声を届けてきた」とや氏の現場主義

とや氏が強調するのは、「都民の声を、ぶれずに、まっすぐ届ける」という姿勢だ。日々、保育・介護・医療の現場に足を運び、制度の狭間で苦しむ当事者と向き合ってきた。演説でも「施策を実現できたのは、現場の声を聞き続けてきたからこそ」と力を込めた。

学校給食の無償化や水道基本料金の夏季無償化といった施策も、ただの“バラマキ”ではなく、「必要な人に必要な支援を届ける仕組み」を重視してきたという。小池晃書記局長からも「とやさんは、共産党都議団の実行力の象徴」と絶賛されるなど、その実務能力と信頼感は党内でも際立っている。

「とやさんは、いつも私たちの話を真剣に聞いてくれる」
「現場を知ってる人が議会にいるって、すごく大きい」
「ぶれずに一貫してて、政治家に珍しく信頼できる」
「無償化を“バラマキ”と言う人もいるけど、とやさんのは違う」
「この人を落とすのは、練馬にとって損失だと思う」

とや氏が語る「尊厳」と「支え合い」の都政

「尊厳」という言葉を繰り返し使うとや氏は、都政を“自己責任”から“支え合い”へ転換したいと語る。物価高や社会保障制度の見直しで暮らしが圧迫される中、「現場のリアルに基づいた制度設計が必要」と主張する。

また、「都には豊かな財源がある。暮らしを支えるためにこそ使うべき」と訴え、学校給食・補聴器・水道料金といった“生活密着型”の支援策を今後も拡大していく意向を示した。都議会で野党第1党として現実的に政策を動かしてきた実績も強調し、「やれることは証明済み。これからも一緒にやらせてほしい」と呼びかけた。

「無償化だけでなく減税も」都民の声はより多様に

とや氏の訴える「無償化」は一定の評価を得ているが、有権者の中には「減税によって可処分所得を増やしてほしい」という声も根強い。補助金や助成金に頼るだけではなく、税負担を軽減する抜本的な仕組みの見直しが求められている。

たとえば水道料金の無償化についても、「そもそも料金を下げる構造改革を」との声がある一方、インボイス制度や社会保険料負担に苦しむ中小事業者からは「制度的な減税措置を優先すべきでは」という意見も寄せられている。

「給食や水道が無償になるのはありがたい。でも収入自体が厳しい」
「とやさんには、減税も議論してもらいたい」
「現場を分かってる人だからこそ、構造の話もしてほしい」
「税負担と給付のバランスを、都民の立場で見てくれそう」
「インボイス廃止も、都議会から声を上げてほしい」

練馬の“宝の議席”をどう守るか

「宝の議席を必ず守り抜いて」と訴えた小池書記局長の言葉どおり、とや英津子氏の議席は、共産党にとってだけでなく、練馬の現場にとっても“貴重な回路”である。政策の実行力、現場との信頼関係、そして何より“顔の見える政治”を体現してきたとや氏の存在は、無党派層にも広がりを見せている。

今問われているのは、単なる制度の拡充ではなく、「都民一人ひとりの尊厳をどう守るか」。とや氏の掲げるこのテーマが、練馬区の有権者の心にどう響くのか。選挙の行方が注目される。