2025-06-18 コメント投稿する ▼
竹内愛候補が板橋で訴える“支える政治”の覚悟 21年の現場経験で都政へ挑む理由とは?
“大丈夫”はない――竹内愛氏が強調する危機感と決意
東京都議選・板橋区(定数5)では、共産党の竹内愛候補=新=が、10人の乱戦の中で生活者の視点を代弁する候補として支持を広げている。公明党、自民党、都民ファースト、維新などが並ぶなかで、「竹内は大丈夫」と言われる空気に対して本人は警鐘を鳴らす。
「選挙に“絶対”はない。一回り、二回り、さらに支持を広げてほしい。私を必ず都議会に押し上げてください」。18日、板橋区内で開かれた街頭演説で竹内氏は、晴れやかな表情ながらも力を込めて語った。
その訴えは抽象論ではない。彼女が21年間、区議として接してきた住民の“痛み”そのものが、政策提案の源泉となっている。
「“大丈夫”って言葉が一番危ない。地に足ついた訴え、竹内さんは信用できる」
21年の現場経験 “声なき声”に耳を傾け続けて
竹内氏は6期21年、板橋区議として活動してきた。その間、DV被害に苦しむ女性や、生活に困窮するシングルマザーからの相談に日々向き合い、制度の狭間に落ちる人々を支えてきた。
演説では、「都庁前での食料支援に、空腹で来る人が長蛇の列をつくっている現実がある」と語り、政治の役割を「暮らしが崩れる前に支えること」だと明確に定義。具体策として、1人あたり月1万円の生活支援給付、さらに低所得100万世帯への月1万円の家賃補助を挙げ、「制度で支える都政」への転換を訴えた。
「月1万円の家賃補助、今の物価高じゃ現実的でありがたい」
「“助けて”って言えない人にも届く政策を考えてる竹内さんに入れたい」
「実現してきた政治家」都議会で即戦力に
竹内氏の訴えに説得力があるのは、提案を“実現”してきた実績があるからだ。応援に駆けつけた共産党・山添拓政策委員長は、「竹内さんは、子ども医療費の18歳までの無料化、高齢者のエアコン設置助成、学校体育館へのエアコン設置などを、最初は笑われながらも実現させてきた」と称賛した。
都議として初挑戦となる竹内氏だが、その実行力と政策形成力には揺るぎない裏付けがある。「与党に押し返されても、住民の声を最後まで通す根気がある。今、都政に最も必要な即戦力」と山添氏は太鼓判を押した。
「“最初は笑われた”って話、ぐっときた。本当にやる人だよ、竹内さん」
裏金議員に「減税」語らせるな 竹内氏が本気で変える
この選挙戦では、裏金問題で批判された自民党現職までもが「消費税減税」を掲げている。しかし竹内氏は、「誰のための減税か、本当にやる気があるのか、見抜いてほしい」と訴える。
共産党は一貫して、消費税を一時的に5%に引き下げるとともに、財源には富裕層・大企業優遇の是正をあてるという現実的な方針を示してきた。竹内氏の掲げる「一人ひとりの生活に届く減税」は、打ち出しだけで終わらせない地に足のついた提案だ。
「口だけの減税はいらない。竹内さんのはちゃんと中身がある」
区議から都議会へ。竹内愛氏がめざすのは、制度の端で取りこぼされてきた人々の声を、政治の真ん中に持ち込むことだ。そのために必要なのは「知名度」や「組織力」ではない。現場に立ち続けてきた人間の誠実さと、地道な政策の積み重ねである。