2025-06-20 コメント投稿する ▼
東京都議選・豊島区で激戦 米倉春奈候補に志位議長が支援訴え「都政と平和を動かす力を」
暮らしと平和、両方を守る政治とは
東京都議選豊島区(定数3)で、日本共産党の米倉春奈候補が4期目を目指し激戦の真っただ中にいる。20日、大塚駅前には党の志位和夫議長が駆けつけ、「当落線上でしのぎを削る大接戦です。最後の最後まで支持を広げ、必ず勝利を」と強く訴えた。
豊島区は再開発によって人口流入が続く一方、住宅費の高騰などで生活不安も高まっているエリア。そうした中で米倉氏は、暮らしの安全や福祉の向上を掲げ、「痴漢ゼロの東京」など女性の安心を政策の柱に据えてきた。
志位氏は「米倉さんは都政に訴え、大江戸線に女性専用車両を導入させ、痴漢撲滅キャンペーンも実現させました。国まで動かした力があります」と実績を強調。「多様な生き方を応援する東京を一緒につくりましょう」と呼びかけた。
「女性目線の政策を実現できる政治家って、実は貴重」
「“痴漢ゼロ”なんてスローガンじゃなく、都政で実際に動かしたのすごい」
「日本共産党が提案すれば都政が動く」
志位氏は演説の中で、共産党都議団が主導してきた学校給食の無償化や高齢者向けシルバーパスの値下げ、水道料金の引き下げなどの実績を紹介。「提案力と実行力の党であることを示してきた」と語った。
今回の都議選でも共産党は、①都として賃上げを後押し、②医療・介護の立て直し、③高騰する家賃への対策による“住み続けられる東京”の実現、という三つの重要公約を掲げる。中でも注目されるのが「賃上げ応援助成金」だ。
「中小企業が従業員を賃上げした際、1人当たり年間12万円の助成を行う」というこの提案は、岩手、徳島、群馬、奈良、茨城といった各地で既に導入実績がある。「東京にできない理由はありません」と志位氏は断言した。
「給付金じゃなくて“働く人の底上げ”が本筋だよな」
「地方でもやれてること、東京がやらない理由がわからない」
再開発の影で失われる「生活」
演説では、池袋駅周辺の再開発によって高騰する住宅価格・家賃問題にも焦点が当てられた。志位氏は、「『住まいは人権』を合言葉に、家賃補助と都営住宅の大規模建設で住宅政策を転換すべきだ」と訴えた。
「再開発が人を追い出すものであってはならない。住宅は投機商品ではなく、生活の基盤だ」と強調し、再開発への規制強化も視野に入れるとした。
「池袋の家賃上がりすぎて地元の人が離れてるの現実なんだよな」
外交と平和の選択を都議選でも
演説の最後には、国際情勢にも言及。志位氏は、イスラエルによるガザ攻撃やイランへの挑発的軍事行動について「ジェノサイド(集団殺害)と国際法違反の無法」と非難。「その背景には、トランプ米大統領の露骨な後押しがある」と指摘し、「日本はそんなアメリカの“言いなり”でいいのか。進路が問われている」と語気を強めた。
そして、「外交で平和を築く道を選ぼう。軍拡よりも対話を。平和を願う一票を日本共産党に託してください」と訴えた。
共産党にとって、憲法改正や軍拡とは真逆の立場を都政からも明確に示す狙いがある。都政は直接外交に関与しないとはいえ、民意の積み上げが国政に影響を及ぼすことも少なくない。そうした意味での「平和を問う都議選」であるという姿勢を鮮明にしている。