2025-06-13 コメント投稿する ▼
YouTube広告と対話で挑む都議選 米倉都議が訴える「変わり始めた政治」の現場
YouTube広告と対話で訴える 米倉都議の再選へ豊島区で総力戦
東京都議会議員選挙の告示を控えた今、日本共産党の米倉春奈都議(豊島区・4期目挑戦)は再選を目指し、独自の選挙戦略で有権者への訴えを強めている。とくに注目されているのは、YouTube広告と街頭アンケートを組み合わせた“対話型キャンペーン”だ。政策を広く伝えると同時に、生活現場の声を吸い上げ、リアルな政策提案につなげるという双方向型の選挙スタイルがじわじわと支持を広げている。
YouTubeで政治を語る「変わり始めた」現場から
「政治は変わり始めています」――。この言葉で始まる米倉都議の広告動画は、若年層や都市部の単身者を意識した親しみやすいトーンで構成されている。自身が25歳で初当選し、ジェンダーや雇用、痴漢撲滅の政策に取り組んできた実績をテンポよく紹介。「声をあげれば政治は変わる」という姿勢は、現状に不満を持つ層に確実に届きつつある。
動画内では、都立大学授業料の無償化、都庁への痴漢撲滅プロジェクトチーム設置、賃上げ推進、単身女性の住まいやハラスメント対策など、ジェンダー平等や生活支援に根ざした政策が語られる。「共産党を伸ばせば、さらに政治が前に進む」と訴える米倉氏の姿は、街頭活動だけでは届きづらい高層住宅の住民層にもアプローチしている。
タワマン住民にも接近 街頭とネットの融合
豊島区ではここ数年、高層マンションの建設が相次ぎ、かつての下町的な密接な人間関係が希薄になっている。こうした変化に対応する形で、共産党はネット広告の強化に乗り出し、政策ビラが届きにくいエリアに対して、YouTube動画を重点的に配信。西巣鴨や巣鴨、駒込などの激戦区では、視聴者数の増加が確認されており、ネットとリアルの融合が成果を見せつつある。
一方、街頭ではJCPサポーターとともにアンケート活動を実施。「あなたは何を政治に望みますか?」という問いに対し、通行人がシールを貼って意思を示すスタイルで、消費税減税や賃上げ、ジェンダー平等が高い関心を集めている。
要町駅前では「食費が高すぎて子どもにお菓子を我慢させている」と話す男性が消費税減税を希望。巣鴨駅前では「とにかく何でも高すぎる」とため息をつきながら、生活者目線の政策に期待を寄せる人の姿も多かった。
“野党第一党”の実績強調 医療や住宅政策にも光
豊島区での戦いは、自民・公明・都民ファーストの与党勢力と共産党との対決構図がより明確だ。岸良信・地区委員長は、「共産党が本当に政治を変えてきた実績をもっと知ってほしい」と語る。たとえば、都立大塚病院が100床近く病床削減された背景には、都政与党が進めてきた医療機関の独立行政法人化がある。この方針に一貫して反対し、家賃補助や都営住宅新設など、区民の暮らしに寄り添った政策を推進してきたのは共産党だった。
都議会における政策実現の実績と姿勢を前面に押し出し、「野党第1党としてぶれずに積み上げてきたことこそ、今求められる政治だ」と岸委員長は訴える。
ネットユーザーの反応
YouTubeで政治の話?と思ったけど見てみたら真剣で好感もてた
消費税減税、賃上げ、ジェンダー…共産党のほうが現実的じゃん
タワマンにも政治を届けるって当たり前のようで難しいから応援したい
とにかく今の物価の高さ、どうにかしてくれって話。減税しかない
精神障害を抱えながら働いてる女性の話、泣けた…こういう声が届く社会にしてほしい
街頭でもネットでも、声を届ける手段は多様化している。だが、肝心なのは“誰が何を実現できるのか”という信頼だ。米倉春奈都議と豊島地区委員会の挑戦は、単なる選挙戦術ではなく、都市型社会の課題と正面から向き合う政治の姿勢を示している。