2025-04-21 コメント投稿する ▼
三原じゅん子氏、政治資金パーティー開催 「大臣規範には抵触せず」と強調も波紋広がる
三原じゅん子氏、政治資金パーティー開催 「大臣規範抵触せず」と説明
こども政策担当相の三原じゅん子氏(参院神奈川選挙区)は25日の閣議後記者会見で、21日に東京都内のホテルで政治資金パーティーを開催したことを認めた。
約200人の支持者が参加し、1人2万円の「会費」名目で集めた。大臣規範が求める「大規模パーティー自粛」との関係について問われた三原氏は「例年と同程度の規模であり、抵触するものではない」と述べ、問題ないとの認識を示した。
パーティーの概要
- 日時:2025年4月21日
- 場所:東京都内ホテルの宴会場
- 参加人数:約200人
- 参加費用:1人2万円(会費名目)
- 開催理由:例年実施している後援会主催の資金集め
三原氏側は「透明性を重視して手続きは適正に行った」としているが、岸田前政権下での「政治とカネ」問題が尾を引く中、野党側は「国民感情とズレている」と反発を強めている。
大臣規範とパーティー自粛要請
大臣規範は、閣僚らの行動の透明性を確保する目的で定められており、特に「国民の疑念を招くような行為の自粛」が求められている。
2023年末、岸田前首相は政治資金パーティー問題を受け「大規模パーティー開催自粛」を改めて呼びかけたが、罰則規定はなく、各閣僚の自主的な判断に委ねられている。
三原氏は「例年開催であり、自粛対象とは認識していない」と強調したが、開催規模に対して批判的な見方も多い。
三原じゅん子氏の過去の政治資金問題
三原氏は過去にも政治資金を巡る問題が指摘された経歴がある。
- 2019年、資金管理団体の政治資金収支報告書で、寄付金の受領記載漏れ(約50万円)が発覚。訂正報告を行ったものの、説明責任を問う声が上がった。
- また、2021年には支出報告書の一部記載ミスが指摘され、こちらも後に修正された経緯がある。
これらの経緯から、今回のパーティー開催についても「形式上問題がなくとも、慎重さに欠ける」との批判が出ている。
他閣僚のパーティー開催状況との比較
政権内では、他の閣僚もパーティー自粛に苦慮している。
- 鈴木俊一財務相は、2024年に予定していたパーティーを自主的に中止。
- 林芳正外相(当時)は、出席人数を絞り、会費設定も慎重に行った上で開催。
- 一方、西村康稔経済産業相(当時)はパーティーを強行し、野党からの追及を受けた。
このように、閣僚によって対応に差があり、特に「規模感」や「時期配慮」が問われるケースが増えている。三原氏のケースも、パーティー自体は合法でも「今この時期に開催する配慮に欠ける」と受け止められる可能性がある。
今後の焦点
立憲民主党や共産党など野党側は、国会で三原氏への説明責任を追及する構えだ。
特に「国民の政治不信が高まる中、形式だけでなく姿勢が問われるべきだ」との主張が強く、政府・与党内でも火種が広がる可能性がある。