2025-06-16 コメント投稿する ▼
白石たみお氏が都政の裏金追及と定時制存続を訴え 品川区の都議選・最後の議席をかけた挑戦
夜間定時制は「学ぶ権利の最後の砦」 白石たみお氏、苦境の若者を見つめて
「私は、夜間定時制高校で学び、政治家になった。だからこそ、今、なくされようとしている夜間定時制を何としても守りたい」――6月16日、品川区・戸越公園駅前。東京都議会議員選挙で4選を目指す白石たみお候補は、強い決意とともに演説を行った。
都立小山台高校の夜間定時制出身である白石氏は、自らの経験をもとに、定時制高校が果たす役割の大きさを語った。「家庭の事情で昼間通えない子、働きながら学びたい人、再出発を望む若者にとって、定時制は“学ぶ権利の最後の砦”です」。だが今、その定時制7校が、自民・公明・都民ファーストの会によって「廃止対象」にされようとしているという。
白石氏は「この問題は単なる教育政策ではない。社会のあり方、そして“誰もが学ぶ権利を持つ”という基本原則が問われている」と語りかけ、「この一票が定時制を守る一票になる」と支持を訴えた。
「まさか夜間定時制がなくされようとしてるなんて…白石さんの話を聞いて初めて知った」
“都政の番人”としての実績 裏金問題を追及し続けて
白石氏が訴えるもう一つの柱が、「政治の信頼を取り戻す」ことだ。
都議会での活動では、政務活動費の使途や不透明な都政運営、さらには自民党都連が抱える裏金問題にも真っ向から切り込んできた。2024年に表面化した“裏金をめぐる都議会の疑惑”に対しても、いち早く情報公開を求め、「自民の元幹事長6人が裏金問題で非公認ながら、今も党支部長に居座り続けている」と、都政の不透明さを告発している。
「“エキスパート”って言い方がネットで話題になってたけど、本当にあの人、都政の番人だよな」
演説では、「企業・団体献金を受け取り、政党助成金を自由に使い、裏金も温存する――そんな都政を、子どもたちに引き継ぐわけにはいかない」ときっぱり語り、「情報を隠す政治から、説明する政治へ。それが私の信念です」と締めくくった。
「このままでは勝ち抜けない」ギリギリの大接戦を訴える
品川区(定数4)は、各政党が力を注ぐ激戦区。共産党・白石氏にとっても、かつてない接戦が続いている。
「今のままでは、勝ち抜けません」――白石氏はこの日の演説で、支持拡大の必要性を率直に語った。「政策も実績もあります。でも、選挙は最後の一人にまで届かなければ意味がない。組織の力でなく、“信頼で広がる一票”にかかっています」と訴えた。
演説を聞いていた60代の男性は「正直、今まで共産党に入れたことはなかったけど、今回ばかりは白石さんに入れようかと思ってる」と語った。若者の一人も「自分も高校中退して苦労した。白石さんの話、他人事じゃなかった」と静かにうなずいていた。
「政党名で判断せず、“誰が何をやってきたか”で選びたい。白石さんはその価値があると思う」
山添拓氏も応援に「白石氏なしに都議会の浄化はありえない」
応援に駆けつけた山添拓政策委員長(参院議員)も、白石氏の実績を絶賛。「白石さんは、都議会の裏金問題を何年にもわたって追及してきたエキスパートです。彼がいなければ、都議会の浄化は成しえない」と強調。
さらに「物価高、教育切り捨て、都政の腐敗…今の東京で何が必要か。それを実行できる人こそ、白石さんです」と語り、最後の議席をめぐる争いの中で、「どうか押し上げてほしい」と強く呼びかけた。
「白石さんのやってきた仕事、ちゃんともっと知られるべき。議会で“反対してるだけ”の人じゃない」
“信頼できる議員”を残せるか――最後の1議席が問う都政の質
白石たみお氏の選挙戦は、「誰もが学べる社会」「政治に信頼を取り戻す社会」を実現するためのたたかいだ。東京都議会の“構造的な腐敗”にメスを入れつつ、教育現場の声を議会に届けてきた活動は、まさに「都政に一人は必要な人材」と言っていい。
今、都民が選ぶ一票が、その未来を左右する。最後の1議席を争う品川区の選挙で、問われているのは「信頼に足る議員を残すか否か」である。