2025-06-06 コメント投稿する ▼
自民裏金に「免罪符」 白石たみお都議が怒りの追及 政治資金パーティー温存条例に反発
政治資金パーティー禁止条例案、自公都ファが否決
東京都議会は6月6日の本会議で、自民党都議の裏金問題を受けて日本共産党など6会派が共同提出した「政治資金パーティーを自主的に禁止する政治資金倫理条例案」を、自民党・都民ファーストの会・公明党などの反対多数で否決した。
この中で特に注目を集めたのが、日本共産党の白石たみお都議による厳しい反論だ。白石氏は本会議の討論で、自民・都ファ・公明が提出し可決した別の「政治倫理条例案」について、「これは実質的に『政治資金パーティー温存条例』であり、裏金問題にふたをして自民党を免罪する内容だ」と断じた。
「施行前の行為は対象外」に強く反発
白石氏は、自公都ファが提出した条例案に対して、「条例の前文で裏金問題の当事者である都議会自民党に一切触れていない」と指摘。さらに、採決直前の5日午後に突如として『条例施行前の行為には適用しない』という文言が追加されたことに言及し、「これでは、過去の不正行為を事実上免罪するものだ」と怒りをあらわにした。
「これはまさに“裏金自民免罪条例”だ。都民の信頼を裏切る行為でしかない」
と白石氏は痛烈に批判した。
“政治資金パーティー”は企業献金の抜け道
さらに白石氏は、「政治資金パーティー券の収入は、実質的には企業・団体献金の形を変えたものであり、不正の温床になりうる」と問題の本質を指摘。
「法的に認められているから問題ない」という与党側の主張に対し、「現行法がザルであることが問題で、その抜け道を利用してきたのが自民党だ」と批判の矛先を向けた。
「真相解明に背を向ける政治は許されない」
白石氏は、「都議会の役割は、都民に対して透明で責任ある政治を実現することだ。今回の対応はそれに明確に反する」と述べ、パーティー収入の実態や、裏金問題に関与した議員たちの説明責任を曖昧にしたまま条例を制定したことに強く抗議した。
「政治資金の透明性を確保するためには、政治資金パーティーそのものを自主的に禁止することが第一歩。それを拒んだ自公都ファは、都民の政治不信をさらに深めることになる」と断じた。
SNSの反応
都議会の動きに対し、X(旧Twitter)などでも批判的な意見が続出している。
「白石都議の主張がまっとうすぎる。なぜ他の会派は支持しなかったのか」
「裏金問題に触れない条例って、それ意味あるの?」
「温存どころか隠蔽じゃん。自民と公明と都ファに失望した」
「白石さんの討論、痛烈で核心突いてた。応援する」
「条例通す前に、まず裏金の説明責任果たせよって話」
政治の信頼回復へ、誰が真正面から向き合うか
白石都議の訴えは、多くの都民の疑問を代弁するものだ。裏金問題の再発防止を謳いながら、その温床となる政治資金パーティーを残す条例の可決。これが、都議会としての本来の責任を果たしているといえるのか――。都民はその姿勢を厳しく見つめている。