2025-06-14 コメント投稿する ▼
福手ゆう子氏、都議選で再選めざし訴え 医療現場から都政へ「命を守る都政を」
「都民が主人公の都政へ」福手氏が再選を目指し文京区で訴え
東京都議会議員選挙が迫るなか、日本共産党の福手ゆう子氏(現職)は文京区(定数2)で再選を目指し、14日に同区内で街頭演説を行った。応援に駆けつけた同党の小池晃書記局長は、福手氏の医療従事者としての経験を前面に押し出し、「都政に光が当たらない人々の声を届けてきた。命を守る一票を託してほしい」と訴えた。
福手氏は「都民が主人公の都政に転換する」と語り、現場の声に根差した政策を掲げる。コロナ禍の中で医療支援の必要性が増すなか、福手氏はこれまで民間病院への財政支援を実現するなど、命と生活を守る議員として実績を積み重ねてきた。
文京区は2人区で、与党系候補との競争が激しさを増しており、無党派層や子育て世代、医療福祉従事者からの支持拡大がカギとなっている。
「命を守る政治を」福手氏の政策ビジョン
福手氏が掲げる政策は、医療・福祉を軸に据えている。医療現場での長年の経験を活かし、「誰もが安心して暮らせる社会」の実現を目指すとし、次のような課題に取り組む姿勢を明確にしている。
* 地域医療の充実と民間病院への継続的な支援
* 高齢者・障害者への福祉サービスの強化
* 子どもや若者への学費・保育支援の拡充
* 都政の情報公開と住民参加の推進
「都政には、生活に直結する課題が山積している。誰かの利益ではなく、都民一人ひとりの声を政策に反映させたい」と、福手氏は訴える。
また、都政における構造的な課題として、小池都知事の与党勢力に対して「きちんとモノを言える議員が必要だ」とも述べ、チェック機能の必要性を繰り返し強調した。
小池晃氏が訴える「命の政治」 野党共闘の象徴に
この日応援に立った小池晃書記局長は、「福手さんは、政治の光が届かない人に寄り添ってきた人。命の現場を知る政治家こそ、いまの都政に必要だ」と語った。
小池氏はまた、「この都議選では、3人区以下の選挙区で野党が候補者を一本化した。文京区は2人区。自民、公明、都民ファーストの与党勢力に対し、市民と野党の力で対抗する」とし、福手氏を「共闘の象徴」として位置づけた。
これまでの野党共闘では立憲民主党や社民党などとの協力が行われてきたが、文京区では共産党単独の候補である福手氏が、共闘体制の実績をもとに無党派層にも訴えを広げている。
ネットの声:福手氏に共感と懐疑の入り混じる反応
「医療現場の経験がある人に議会で発言してほしい」
「現場感覚がある議員は貴重。数字だけの議論では命は守れない」
「福手さんは誠実そうだが、共産党の極端な政策に不安がある」
「インボイス廃止を言うなら、代替制度の提案もほしい」
「与党系議員ばかりでは都政が偏る。バランスが大事」
SNS上では、福手氏の人柄や医療の専門性を評価する声がある一方で、所属政党である共産党の政策や姿勢に対して懐疑的な意見も根強い。特に経済政策や税制、インボイス廃止といった主張には「現実味が薄い」との声も見られた。
福手氏再選に向けた課題と展望
福手氏の強みは、現場に根差した視点と実績のある政策提言にある。しかし都政の財政構造を考えたとき、給付や支援一辺倒の政策では持続性が担保されない。減税と同時に歳出改革、行政効率の見直し、安全保障分野の強化といった「骨太の構想」が必要だ。
命を守る政治を掲げるならこそ、将来世代への負担を軽減する責任ある財政運営も視野に入れるべきであり、給付金頼みの短期的な政策ではなく、減税を基軸にした構造改革が望まれる。
2人区での戦いはきわめて厳しく、わずかな得票差が勝敗を分ける可能性もある。今後の街頭活動とメディア発信、そして有権者との対話の密度が勝負を決するだろう。