2025-06-24 コメント投稿する ▼
伊藤岳と「がくサポ」がつくる対話型選挙 現場の声から政治を変える
消費税・学費・ジェンダー…市民の声を拾いあげる選挙活動
参院選を目前に控えた埼玉選挙区で、現職の伊藤岳参院議員とその支援者グループ「伊藤岳サポーターズ(G9サポ=がくサポ)」の活動が熱を帯びている。がくサポは、2015年の「戦争法反対」運動を契機に結成され、年齢や職業、政治的背景の異なる人々が「民主主義と平和を守りたい」という共通の思いのもとでつながってきた。
24日、上尾駅前ではG9サポメンバー約30人が伊藤岳氏、塩川鉄也衆院議員とともにシールアンケートや対話活動に取り組んだ。掲げたテーマは「消費税5%減税」「学費負担の軽減」「ジェンダー平等」「気候危機への対応」など。高校生や親世代、通勤中の会社員まで多くの市民が足を止め、思い思いのシールを貼り、対話の輪が広がった。
「消費税減税の財源は大企業・富裕層からがいい。あるところにはお金があるんですね」
「お米が高くて困ってる。原因は政治。変えてください」
「ジェンダー平等って言うだけで差別主義者扱いされるの、おかしい」
「うちの親、奨学金で人生大変そう。大学は無償にして」
「伊藤さんって、ただの国会議員じゃない。本気で現場にいる人だと思う」
現場ではこうした声が次々と寄せられ、若者たちも思いを語り始める。男子高校生が「政治学を大学で学びたい」と語れば、小学生がマイクを握って「大学に行くまでに学費を無償にして」と訴える。中学生は「将来年金がもらえるのか不安」と声を震わせた。
「双方向」の街かどトーク その場で答える政治家
がくサポの特徴は、いわゆる「演説型」ではなく、市民の問いかけに直接答える「双方向型」の街頭活動を重視していること。市民からの質問に伊藤氏が答え、市民もマイクを握って自らの思いを語るこのスタイルは、固定化された支持層ではなく、今まさに悩んでいる人たちとの接点を生み出している。
選択的夫婦別姓について質問が寄せられた際には、伊藤氏がその場で国会での各党の立場を解説。理解しやすい言葉で制度の意味と課題を説明する姿は、まさに“市民に開かれた政治家”の体現だった。
SNSと動画で拡散「#だから私は伊藤岳推し」
G9サポは街頭だけでなく、SNSでも選挙戦を展開している。Xでは、伊藤氏の演説や質疑の様子を日々発信。「#だから私は伊藤岳推し」というタグをつけたショート動画には、教育・医療・芸術・法律など各分野の専門家や市民が登場し、それぞれの思いを語っている。
「街角に立ち、声を聴く。それを政策にする。当たり前のようで、いまや希少な政治家」
「学費無償化、まさにうちの子の未来の話」
「命と尊厳を守る政治を、伊藤岳さんはやってる」
「反対じゃなく、提案する人。それが信頼」
「自分のことを政治に持ち込んでくれる、初めての議員」
字幕付き動画や「選挙まであと◯日」のカウントダウンバナーも、市民による手作り。写真・イラスト・音声にこだわり、見る人の心を引きつける内容に仕上がっている。
「がく」は接着剤 党派を超えた民主主義の場
「G9サポは、伊藤岳という“接着剤”に引き寄せられた多様な市民の集合体だ」。発足当初からのメンバーであるAさんはそう語る。「共産党と無縁だった人が、彼を通して政治とつながるようになった。これが本当の意味での民主主義の現場だと思う」と話す。
伊藤氏自身も「私の200回以上の国会質問は、命と尊厳の政治を求めるもの」と語る。いじめで命を絶とうとした中学時代の経験を引き合いに出しながら、「弱い立場に置かれた人が、人生をあきらめずに生きられる社会をつくりたい」と再選への決意を語った。
選挙戦は終盤へと突入する。がくサポの活動は「最終盤の加速」と位置づけられ、街頭、SNS、イベントでの発信が一層強まっている。
今、この国の民主主義に求められているのは、声を拾い、応える政治だ。その現場に伊藤岳とG9サポがいる。