2025-05-07 コメント投稿する ▼
兵庫・姫路市で井戸水からPFAS検出 指針値超過で追加調査へ、健康リスクに不安広がる
兵庫・姫路市で初確認 井戸水から指針値超えのPFAS検出
兵庫県姫路市は7日、市内東部の個人所有の井戸1カ所から、国が定める暫定指針値を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたと発表した。市内でPFASが指針値を超えて検出されたのはこれが初めてだ。市民の間で水の安全性への不安が広がっている。
指針値を超えたPFAS 市が追加調査を実施
市によると、今回の調査は4月23日に市東部の井戸8カ所で実施され、そのうち1カ所からPFASの一種であるPFOAとPFOSの合計で1リットルあたり84ナノグラムが検出された。これは国の暫定指針値である50ナノグラムを大きく上回る数値だ。
市は該当する井戸の所有者に対し、井戸水の飲用を控えるよう指導。また、半径500メートル以内にある他の井戸についても追加調査を実施し、発生源の特定を目指すとしている。水道水については2022年度から市内の浄水場で定期的な検査を行い、いずれも指針値を下回っているという。
PFASとは? 健康への影響と規制状況
PFAS(有機フッ素化合物)は、高い耐熱性や撥水性からフライパンのコーティング、泡消火剤、撥水加工製品などに広く使われてきた化学物質だ。しかし、自然界で分解されにくく体内に蓄積しやすい性質があるため、発がん性や肝臓への悪影響、免疫機能への影響が指摘されている。
日本ではPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)に対し、合計50ナノグラム/リットルという暫定指針値が設定されている。今回の姫路市のケースは、この指針値を超えたため、市は迅速な対応を求められている。
全国各地で相次ぐPFAS問題
PFASの検出は兵庫県姫路市だけではない。全国各地で高濃度のPFASが確認されており、特に工場や産業廃棄物処理場周辺での検出例が多い。例えば、静岡県静岡市清水区では、化学工場周辺の井戸から1リットルあたり1300ナノグラムという国の指針値の26倍に達するPFASが検出された。また、千葉県鎌ケ谷市では指針値の240倍にあたるPFASが確認されている。
ネットユーザーの反応
今回の姫路市でのPFAS検出について、SNSでは以下のような意見が見られる。
「井戸水から有害物質って、安心して飲めなくなるね」
「PFASは全国で問題になってるのか。なんで規制が甘いんだろう」
「姫路市は早く原因を特定してほしい」
「水道水は大丈夫なのか不安」
「こういう問題、もっと報道されるべきだよね」
今後の対応と課題
姫路市は今回の事例を受け、追加調査を実施し、発生源の特定を急ぐ方針だ。また、市民への情報提供や安全対策の強化も求められている。水の安全性を守るため、今後は継続的な監視と迅速な対応が欠かせない。