2025-09-30 コメント: 1件 ▼
平将明デジタル相に批判 小泉進次郎陣営の投稿要請を容認発言「ITリテラシー以前の問題」
平氏は「応援を呼びかけること自体は許容される」と述べたが、問題は呼びかけにとどまらず、具体的な文言例を示し他候補を貶める内容まで含まれていた点にある。しかし、この発言は「デジタル相としての資質を欠いている」との強い批判を招いている。大臣としての責任は、情報操作の芽を摘むことにあるはずだ。 平氏の発言は、大臣としてこの認識が欠けていることを露呈した。
平将明デジタル相の見解に強まる批判
小泉進次郎氏=農林水産相=の陣営がネット討論番組に向けて支援者へ投稿例を送った問題について、平将明氏=デジタル相=は「厳密にはステルスマーケティング(ステマ)ではない」と説明しつつ「若干やり過ぎだ」と語った。しかし、この発言は「デジタル相としての資質を欠いている」との強い批判を招いている。
平氏は「応援を呼びかけること自体は許容される」と述べたが、問題は呼びかけにとどまらず、具体的な文言例を示し他候補を貶める内容まで含まれていた点にある。こうした行為を「許される範囲」とするなら、選挙運動における情報操作を事実上容認することになる。ネット時代に透明性を担保する責任を持つ立場の大臣が、この危険性を軽視したのは重大だ。
応援と操作の境界を取り違え
ネット空間での応援呼びかけと、操作的に印象を作り出す行為は明確に区別されるべきである。今回のメールは「泥臭い仕事もこなして一皮むけた」と小泉氏を持ち上げ、「ビジネスエセ保守に負けるな」と他候補を指す文言を列挙していた。これは自然発生的な応援とは到底言えず、組織的な世論誘導と見られても仕方がない。
平氏が「ステマとは異なる」と強調したことも、問題の本質をすり替えるものだ。広告手法としてのステマか否かではなく、政治的な公正性を損なうかどうかが問われている。大臣としての責任は、情報操作の芽を摘むことにあるはずだ。
デジタル相としての資質が問われる
平氏の発言は、ITリテラシー以前の問題だとの批判も出ている。ネット上の発信が世論形成に直結する時代にあって、投稿要請とその文言例の配布は明らかに過剰であり、倫理的にも容認できない。
「大臣の発言が信じられない」
「応援と操作の違いが分からないのか」
「ネット世論を軽んじている」
「透明性を欠いた政治活動を容認するのか」
「これではデジタル行政を任せられない」
政治不信を加速させる危うさ
ネット時代の選挙戦において、透明性と公正性は不可欠だ。応援の自由と世論操作の線引きを曖昧にすれば、国民の政治不信は一層深まる。平氏の発言は、大臣としてこの認識が欠けていることを露呈した。
本来なら「文言例まで示すのは不適切であり直ちに改善が必要だ」と明言すべき立場にありながら、「厳密にはステマではない」と弁解に終始した点は、大臣としての責務放棄に等しい。デジタル相の任にある人物がこの程度の危機意識しか示せないのなら、政権全体のデジタル政策の信頼性も揺らぐことになる。