2025-06-17 コメント投稿する ▼
【空自E2D早期警戒機が緊急着陸】三沢基地で滑走路1時間閉鎖、民間機に遅れ 原因は油圧系統の不具合
空自の警戒機が緊急帰投 滑走路閉鎖で民間機に影響
6月17日午前11時半ごろ、航空自衛隊三沢基地(青森県三沢市)所属のE2D早期警戒機が、訓練飛行中に油圧系統の不具合を起こし、同基地に緊急着陸した。これにより滑走路が約1時間にわたり閉鎖され、共用している三沢空港の民間旅客機にも一時的な遅れが発生した。
けが人や火災は発生しておらず、機体は無事着陸したという。空自側は「安全を最優先に行動した」と説明しているが、滑走路閉鎖によって民間航空への影響が出たことで、地域住民や旅行客からは不安の声も上がっている。
「急に着陸したってアナウンスがあったけど、まさか空自機とは…」
「飛行機遅れて大変だった。安全第一だけど共用空港は難しい」
「けが人がいなかったのは本当によかった」
訓練中に油圧トラブル 太平洋上で異常を感知
三沢基地の発表によると、当該機は午前11時10分ごろ、太平洋上での通常訓練中に油圧系統の異常を示す警告を受けた。乗員が手順に従い速やかに引き返し、11時半前に基地へ緊急着陸した。滑走路の閉鎖は安全確認と整備作業のためで、約1時間後に再開された。
E2D早期警戒機は、航空機や艦船の動きをいち早く察知・追尾できるレーダーシステムを搭載した空自の重要装備。主に領空監視や情報収集を目的に配備されており、米海軍と同型の機体が三沢基地に複数配備されている。
「最前線の機体だけに、こうしたトラブルは迅速対応が求められる」
「この種の不具合が続くようだと、整備体制の見直しが必要かもしれない」
共用滑走路の課題も浮き彫りに
三沢基地の滑走路は自衛隊と民間航空が共用する体制で運用されており、今回のような軍用機トラブル時には民間機にも影響が及ぶリスクがある。今回は幸い小規模な遅延で済んだが、繁忙期や複数便への波及が起きた場合、利用者への影響はより深刻化する可能性もある。
今後は、共用空港におけるトラブル発生時の情報伝達や代替手段の確保など、平時の調整がさらに求められそうだ。原因の究明とともに、安全管理体制の強化も急がれる。
防衛省関係者は「原因を調査中であり、整備状況や運用手順に問題がなかったかを含めて慎重に検討する」としている。