台湾有事に備える石垣港、海自と米軍の拠点化進む 日本の安全保障の最前線に

2025-04-30 コメント投稿する

台湾有事に備える石垣港、海自と米軍の拠点化進む 日本の安全保障の最前線に

石垣港、海自と米海軍の拠点化進む


石垣港では近年、海上自衛隊(海自)や在日米海軍の艦艇の寄港が増加しており、台湾有事を想定した事実上の拠点港としての機能が強化されている。2024年度からは特定利用港湾に指定され、自衛隊と海上保安庁(海保)の艦艇が円滑に接岸・物資輸送できる体制が整備された。

今年4月までに、訓練支援艦、護衛艦、掃海艇、水中処分母船などが石垣港に寄港。昨年8月には海自最大の護衛艦「いずも」が欧州各国の艦艇と訓練を行いながら沖縄近海まで航行し、石垣島沖に停泊した。米海軍も、今年2月に輸送揚陸艦「サンディエゴ」を寄港させ、報道公開を行った。

台湾有事への備え、政府は明言避けつつ抑止力強化


中国は、2024年1月に就任した台湾の頼清徳総統を敵視し、台湾の海上封鎖を狙った軍事演習を繰り返している。空母を含む複数の艦艇や無人機を使用し、沖縄を含む台湾周辺の海空域で活動を激化させている。

政府は、台湾有事を想定しつつも明言を避けながら、自衛隊による抑止力・対処力の向上を図っている。石垣港の特定利用港湾指定もその一環であり、海自と海保の連携強化が進められている。

掃海艇や水中処分母船の寄港、機雷対処能力を強化


台湾周辺海域への航行は、台湾有事が起こった場合に妨害される可能性が高く、中国による機雷の敷設なども危惧される。今月に寄港した掃海艇「くろしま」は機雷の除去を担当する艦艇であり、29日に石垣港を離岸した水中処分母船は、水中で活動する専門隊員の母船となる。これらの艦艇の寄港は、機雷対処能力の強化を示している。

石垣港の重要性高まる、地元からも整備要望


石垣市は、今年9月をめどに台湾との間で定期船航路を開設する予定であり、石垣港の重要性はさらに高まっている。八重山防衛協会の米盛博明会長は、石垣島への海自誘致計画に言及し、海自艦の寄港数増加を見据えて「しっかりとした岸壁の整備が必要」と訴えている。


- 石垣港は、海自と米海軍の艦艇の寄港が増加し、事実上の拠点港として機能している。
- 政府は台湾有事を想定しつつ、明言を避けながら抑止力・対処力の向上を図っている。
- 掃海艇や水中処分母船の寄港は、機雷対処能力の強化を示している。
- 石垣港の重要性が高まる中、地元からは岸壁整備の要望が出ている。

台湾有事は、日本の安全保障に直結する問題であり、国民を守るためには当然想定すべきである。石垣港の拠点化は、その備えの一環として重要な意味を持つ。

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2025-04-30 09:44:41(植村)

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