2025-11-10 コメント投稿する ▼
N党斉藤健一郎氏が立花党首逮捕で自民会派への影響「何もない」と断言
同党唯一の国会議員である斉藤健一郎参議院議員は、自民党との参院会派「自民党・無所属の会」への影響について「結論から申し上げますと、何もありません」と断言した。 記者会見で斉藤健一郎参議院議員は党首逮捕の影響について問われ、「結論から申し上げますと、何もありません」と明確に返答した。
2025年11月10日、NHKから国民を守る党(N党)が立花孝志党首の逮捕を受けて参議院会館内で緊急記者会見を開いた。同党唯一の国会議員である斉藤健一郎参議院議員は、自民党との参院会派「自民党・無所属の会」への影響について「結論から申し上げますと、何もありません」と断言した。斉藤氏は無所属での国会活動を強調し、党首逮捕と会派運営は別次元の問題であると説明した。
立花党首逮捕の概要
立花孝志容疑者は2025年11月9日、元兵庫県議の竹内英明氏に関する虚偽の情報を発信したとして、名誉毀損容疑で兵庫県警に逮捕された。竹内氏は斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を県議会の百条委員会で調査しており、2025年1月に50歳で死亡した。
立花容疑者は竹内氏について「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」(2024年12月)、「明日逮捕される予定だった」(2025年1月)などの虚偽情報をSNSや街頭演説で発信していた。竹内氏の妻が立花容疑者の発信内容は虚偽だとして刑事告訴し、今回の逮捕に至った。
県警は逃亡や証拠隠滅の恐れがあると判断したとしており、立花容疑者が先月ドバイに渡航していたことも逮捕判断に影響した可能性が指摘されている。亡くなった人物に対する名誉毀損容疑での立件は異例とされる。
斉藤氏「国会活動への影響はない」
記者会見で斉藤健一郎参議院議員は党首逮捕の影響について問われ、「結論から申し上げますと、何もありません」と明確に返答した。その理由として「あくまでも党の政治団体としての『NHKから国民を守る党』の党首として逮捕を受けた形ですので、あくまでも私は国会活動の方は無所属としてやらせていただいております。そして、無所属で自民党会派と組ませていただいている、という形なので。全くこれに対する国会への影響はない」と説明した。
斉藤氏の説明は、政治団体としてのN党活動と国会議員としての個人の活動を明確に分離する論理に基づいている。自民党との会派結成は無所属議員として参加したものであり、N党党首の立場は関係ないという立場を明確にした。
自民党は連立政権から公明党が離脱した後の2025年10月15日、N党の唯一の国会議員である斉藤健一郎参議院議員と、参院会派「自民党・無所属の会」を結成したばかりだった。この会派結成により、自民党は参議院での勢力拡大を図っていた。
「斉藤議員の説明は苦しいけど、一応筋は通ってる。無所属として会派に入ったんだから関係ないって論理だね」
「でも実際はN党の議員でしょ?建前と本音は違うと思う。自民党も困ってるんじゃない」
「立花が逮捕されたからって斉藤議員まで責任取る必要はないよ。別々の人間なんだから」
「このタイミングでの逮捕は政治的に微妙だな。自民党との会派に影響が出るのは当然だと思う」
「斉藤議員は昔から自民党志向だったから、N党を抜けて自民党に正式に入党するんじゃないかな」
高市首相「無所属の議員」と強調
高市早苗首相も10日の衆院予算委員会で、自民党が参院で統一会派を組んでいることについて問われ、「(N党ではなく)無所属の議員」と斉藤氏の立場を強調した。さらに「おたずねの件は警察で捜査中ですので、個別のコメントは差し控えます」と立花容疑者の逮捕については触れず、「斉藤氏が所属している政治団体に関することは、当該団体におたずねをお願いしたい」と述べるに留めた。
高市首相の発言は、政府として立花容疑者逮捕問題と斉藤議員の会派参加を切り離して対応する姿勢を明確に示している。自民党としても、N党党首の個人的問題と会派運営は別次元として扱う方針を打ち出している。
この対応は、自民党が参議院での議席確保を重視し、立花容疑者の逮捕を理由に斉藤議員との関係を見直すことは考えていないことを示唆している。公明党離脱後の厳しい国会運営を考慮すれば、自民党にとって斉藤議員の存在は重要な意味を持つ。
N党としての謝罪と今後の対応
N党は9日夜にエックス(旧ツイッター)を通じて「本日早朝の立花孝志党首の逮捕につきまして、関係各所ならびにご支援者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます」とポストした。
続けて「党としては、法令に則り関係機関と連携しつつ、冷静かつ誠実に対応してまいります。確かな情報が確認され次第、改めて会見等でお知らせいたします」と今後の対応方針を示した。
斉藤氏も9日にエックスで「関係各所をお騒がせし、ご心配をおかけしている皆様に心よりおわび申し上げます」と投稿し、「事実関係の確認を進めている。関係機関と連携を取りながら、冷静、公正に対応する」と表明している。
N党としては立花容疑者の逮捕を重く受け止めながらも、組織としての活動継続と斉藤議員の国会活動への影響を最小限に抑える方針を明確にしている。今回の緊急記者会見も、そうした危機管理の一環として位置づけられる。