2025-05-08 コメント投稿する ▼
日本とEU、自由貿易体制維持で連携強化 サプライチェーン強靱化も議題に
日EU、自由貿易維持で連携強化 経済安全保障にも注力
日本と欧州連合(EU)は8日、東京都港区の飯倉公館で「日EUハイレベル経済対話」を開催し、自由貿易体制の維持と経済安全保障の強化に向けて協力を深めることを確認した。会合には日本から岩屋毅外相と武藤容治経済産業相、EUからはシェフチョビッチ欧州委員が出席した。
自由貿易の維持とWTO改革を確認
* 両者は、ルールに基づく多角的自由貿易体制を維持し、保護主義的な政策の拡大を防ぐため、協力を強化することで一致。
* 特に世界貿易機関(WTO)の機能向上を目指し、必要な組織改革に取り組む姿勢を明確にした。
* 米国による高関税措置などの保護主義が国際経済に悪影響を及ぼす中、日EUは協調して自由貿易を守る立場を強調。
サプライチェーンの強靱化で協力
* 日EUは、重要鉱物や半導体などのサプライチェーンの安全性を確保し、経済安全保障を強化するための協力を確認。
* 具体的には「透明で強靱かつ持続可能なサプライチェーン・イニシアティブ」の下で連携し、透明性、信頼性、多様性を重視した供給網の構築を目指す。
* また、過剰生産や非市場的な政策への対応も議題に上り、G7や新興国との協力強化が確認された。
戦略的パートナーとしての連携強化
* 岩屋外相は「日本とEUは法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を支える戦略的パートナー」と述べ、両者の協力関係を強調。
* 武藤経産相も「基本的価値観を共有するパートナーとして、サプライチェーンや経済安全保障の分野でさらなる協力を進めたい」と語った。
* 会合では、エネルギー、デジタル技術、グリーン経済といった分野でも連携を深める意向が確認された。
ネットユーザーの反応
「自由貿易は国際経済の基盤。日EUの協力は大きな意義がある。」(Xユーザー)
「サプライチェーンの安全は国の経済安全保障に直結。いい動きだ。」(Facebookユーザー)
「WTO改革が進まないと、不透明な貿易が横行しそう。」(Threadsユーザー)
「日本とEUが協力してこそ、アジアと欧州の関係が深まる。」(Xユーザー)
「経済安全保障も大事だが、実際の成果がどうなるかがカギ。」(Facebookユーザー)
今回の経済対話は、日本とEUが自由貿易の原則を守りつつ、経済安全保障や供給網の安定化に向けた協力を深める一歩となった。今後の協力関係の進展が注目される。