2025-08-23 コメント投稿する ▼
自民・川崎市連が福田紀彦市長を「支援」決定 4選を目指す現職に与野党が挑む構図
自民・川崎市連、福田紀彦市長を「支援」へ
自民党川崎市連は8月23日、任期満了に伴い10月に実施される川崎市長選で、現職の福田紀彦市長(53)の支援を決定した。福田市長は現在3期目で、次の選挙では4選を目指すことになる。
会見で市連会長の嶋崎嘉夫市議は「福田氏側からの要望に基づき、推薦や支持ではなく支援という形を取った」と説明。正式な推薦ではなく「支援」という表現を用いたことについては、党との関係性や選挙戦での独自色を残す狙いがあるとみられる。
川崎市長選の構図
川崎市長選は10月12日告示、26日投開票の日程で行われる予定だ。現時点で立候補を表明しているのは、現職の福田氏に加え、共産党推薦で政治団体役員の野末明美氏(60)、会社員の国谷涼太氏(25)、出版社代表の宮部龍彦氏(46)の3人。
多彩な顔ぶれが並ぶが、現職に対して野党系や新人候補がどこまで支持を広げられるかが焦点となる。
「推薦」ではなく「支援」の意味
自民党が首長選で候補者を推す際には、推薦・支持・支援という三つのスタンスがある。推薦は党として全面的に後押しする立場であり、支持はそれに準ずる形だが、支援はやや距離を置いた協力にとどまる場合が多い。
福田市長は無所属での出馬を予定しており、政党色を強く出さない戦い方を選んだとみられる。自民市連が「支援」という形を取ったのも、市民からの幅広い支持を確保するために党派色を抑える判断が背景にある。
今後の展望
川崎市は政令指定都市として人口150万人を超える大都市であり、市長選の結果は地域政治だけでなく国政への影響も少なくない。特に自民党にとっては都市部での支持拡大が課題となる中で、今回の「支援」のあり方は注目を集める。
投票日まで残り2か月。現職の強みと新人候補の挑戦がどのように交錯するか、有権者の判断が問われることになる。