2025-06-24 コメント投稿する ▼
共産・はたやま和也氏が宮城で訴え 「原発ゼロと農業再生で暮らし守る」比例5議席へ決意
地元・宮城からの訴え はたやま和也氏が仙台で熱弁
2025年の参院選に向け、日本共産党の比例代表予定候補・はたやま和也氏が6月24日、仙台市のJR仙台駅前で開かれた街頭演説に登壇し、地元・石巻市出身の立場から、「女川原発の廃炉」「農業予算の大幅増額」「東北の暮らしを守る政治の実現」を力強く訴えた。
はたやま氏は冒頭、「原発事故の恐怖を経験した東北に、再び危険を持ち込むべきではない。女川原発は即時廃炉にすべきだ」と明言。再稼働に前のめりな自民党政権の姿勢を批判し、「命と暮らしを守るために、政治の責任を果たさなければならない」と訴えた。
さらに、米価の高騰や供給不足の現状について「この事態を招いたのは自民党農政の失敗だ」と強調。「農業予算を1兆円規模で増やし、すべての農家が持続可能な経営をできるよう支援する」と語り、東北の基幹産業である農業への本格的な公的支援を打ち出した。
「地元出身の候補だからこそ、言葉に重みがある」
「女川原発の再稼働は心底不安。はたやまさんの声は現実に根ざしてる」
「農業予算を増やすって、ようやく言ってくれる人が出てきた」
「現場を知る人に国政に行ってほしい」
「一票が地元を変える力になると感じた演説だった」
「くらし守る政治」へ 自民党農政を厳しく批判
はたやま氏の訴えの柱の一つは、「冷たすぎる自民党の農政を変える」ことだ。米価は高騰し、流通も不安定な状況が続いているが、政府は実効的な価格安定策を講じていない。はたやま氏は「農家を切り捨ててきた政治のツケが今、消費者の生活を直撃している」と指摘し、「価格補償制度の見直し、収入安定対策の拡充、家族農業の支援が必要だ」と提案した。
また、気候変動への対応や農村地域の過疎化対策にも触れ、「地方切り捨ての政治を終わらせ、地域から成り立つ経済を作り直す」と語った。農業を単なる産業政策ではなく、「人の暮らしと命の基盤」として捉える姿勢は、多くの聴衆の共感を呼んだ。
原発再稼働とエネルギー政策に明確な立場
女川原発については、「再稼働を許せば、また被害を受けるのは地域住民」と語り、再稼働を推進する自民・公明政権を正面から批判。「地域の合意がない中で強行される原発政策は民主主義の否定だ」と指摘し、再生可能エネルギーへの転換を訴えた。
はたやま氏はまた、「共産党は原発ゼロを現実にするために、代替エネルギーの投資と自治体支援策もセットで提案している」と説明し、感情論ではなく、具体的な代替案を持っていることを強調した。
比例5議席獲得へ「東北から風を」
この日の演説会には、山添拓参院議員や福島かずえ比例予定候補、高橋千鶴子前衆院議員も参加。山添氏は「消費税5%への減税、最低賃金1500円、年金の引き上げなど、共産党は暮らしを守るリアルな政策を訴えている」と強調し、比例代表での5議席獲得を訴えた。
福島氏は「誰もが安心して生きられる社会を」と決意を語り、高橋氏は高校生との対話で学費の悩みが広がっていることに触れ、「教育格差を政治で解決しよう」と呼びかけた。
だがこの日、演説の中心は間違いなく、はたやま氏だった。地元出身であることの強みと、原発・農業という東北が直面するリアルな課題への説得力ある訴えが、聴衆の心をつかんだ。比例での議席をどこまで伸ばせるか――その鍵は、こうした地域に根ざした候補者の声がどこまで広がるかにかかっている。