生活保護基準引き下げ「違法」判決で共産党が厚労省に申し入れ 謝罪と遡及支給求める

0 件のGood
0 件のBad

生活保護基準引き下げ「違法」判決で共産党が厚労省に申し入れ 謝罪と遡及支給求める

「いのちのとりで裁判」判決を受けた共産党の申し入れ


生活保護基準の引き下げをめぐる「いのちのとりで裁判」で、最高裁判所が国の違法性を認め減額処分を取り消した判決を受け、日本共産党国会議員団は19日、石破茂首相と福岡資麿厚労相に対して要請書を提出した。要請は厚労省に対し、利用者への謝罪と差額の遡及支給などを求めるものである。

最高裁は6月27日、2013年から3回に分けて実施された平均6.5%、最大10%(年間670億円削減)の生活保護費引き下げについて「個人の尊厳」(憲法13条)、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(憲法25条)を侵害する違法行為と断罪した。

「最高裁で違法とされたのに、なぜ謝罪も補償もないのか」
「生活保護は命綱。引き下げで苦しんだ人への対応が急務だ」
「差額の遡及支給を行わなければ不公正は解消しない」
「国は責任を認め、利用者の信頼を回復すべき」
「同じ過ちを繰り返さないための検証が不可欠だ」


共産党の要請内容


議員団が示した申し入れの骨子は次の通りである。

1. 原告および保護費の引き下げで影響を受けたすべての生活保護利用者に対し、国がただちに謝罪すること。
2. 専門家委員会の議論を理由に回復を先延ばしせず、速やかに被害回復を実行し、全国で係争中の訴訟を早期に終結させること。
3. 2013年以降現在までに影響を受けた生活保護利用者に対する被害回復を進めること。
4. 違法とされた基準設定の経過を、原告や弁護団、当事者を含めた形で検証すること。

国の対応の遅れ


判決から2カ月近く経つが、国は謝罪も補償も行っていない。厚労省は「専門家委員会で審議中」と説明しているが、議員団は「被害回復を引き延ばす理由にはならない」と批判している。国の遅れは生活保護利用者の不安を拡大させ、信頼を大きく損なっている。

今後の課題



今回の最高裁判決は、生活保護行政の在り方を根本から問うものだ。国民の最低限度の生活を守る制度を、恣意的な財政削減のために歪めてはならない。厚労省が実際に遡及支給や謝罪を実施できるかどうかが、国の人権意識と責任感を示す試金石となる。

コメント投稿する

2025-08-20 10:46:25(S.ジジェク)

0 件のGood
0 件のBad

上記の福岡資麿の活動をどう思いますか?

コメント投稿

コメントを投稿することができます。管理者の確認後公開されます。誹謗中傷・公序良俗に反する投稿は削除されます。

※サイト運営スタッフにより内容が確認後公開されます。24時間以内に確認されます。

関連する活動報告

GOOD/BAD評価

人気のある活動報告

オススメ書籍

リベラルという病

リベラルという病

SNS時代の戦略兵器 陰謀論 民主主義をむしばむ認知戦の脅威

SNS時代の戦略兵器 陰謀論 民主主義をむしばむ認知戦の脅威

EBPM[エビデンス(証拠・根拠)に基づく政策立案]とは何か 令和の新たな政策形成

EBPM[エビデンス(証拠・根拠)に基づく政策立案]とは何か 令和の新たな政策形成

「正しい政策」がないならどうすべきか: 政策のための哲学

「正しい政策」がないならどうすべきか: 政策のための哲学

福岡資麿

新着記事

検索

政治家の名前検索、公約の検索が行えます。

ランキング

政治家や公約の各種ランキングを見ることができます。

ランダム評価

公約・政策がランダム表示され評価することができます。

選挙情報

今からの選挙・過去の選挙結果などが確認できます。

アンケート

当サイトで行っているアンケート・投票にご協力ください。

「先生の通信簿」は、議員や首長など政治家の公約・政策を「みんなで」まとめるサイトです。また、公約・政策に対しては、進捗度・達成度などを含めたご意見・評価を投稿することができます。

政治家や議員の方は、公約・政策を登録し有権者にアピールすることができます。また、日頃の活動報告も登録することができます。

選挙の際に各政治家の公約達成度や実行力など参考になれば幸いです。

※この情報は当サイトのユーザーによって書き込まれた内容になります。正確で詳しい情報は各政治家・政党のサイトなどでご確認ください。

X (Twitter)

標準偏差:20.93