2025-07-29 コメント投稿する ▼
福岡厚労相「保険証の期限切れでも受診可能」 マイナ保険証移行に伴う混乱回避へ周知徹底
保険証が切れても大丈夫? 福岡厚労相「当面受診可能」と明言 周知徹底へ
国保証の7割が期限切れに “マイナ保険証”移行で混乱懸念
国民健康保険に加入する約1700万人の健康保険証が、2024年7月末で一斉に有効期限を迎える中、福岡孝則厚生労働大臣は29日の閣議後の記者会見で、「当面は期限が切れても保険診療は受けられる」と明言し、患者に不利益が生じないよう医療機関や国民に広く周知していく方針を表明した。
これはマイナンバーカードと健康保険証の一体化、いわゆる「マイナ保険証」制度への完全移行に向けた過渡期対応として位置付けられる。特に自営業者やフリーランスなど、国民健康保険の利用者の7割に相当する人々が、旧保険証の有効期限切れに直面することから、現場の混乱が懸念されていた。
福岡厚労相「患者の不利益回避が最優先」
福岡大臣は会見で、「患者が“マイナ保険証”や資格確認書を持っていなくても、現行の保険証で診療を受けられるよう、医療機関に対応を求めている」と説明。そのうえで、「従来通り保険診療が確実に受けられるよう、必要な対応を講じている。制度移行によって国民が不利益を被ることがないよう、国として責任を持って周知していく」と語った。
厚労省では、都道府県や自治体とも連携し、医療機関への通知や医師会への説明を進めており、制度移行の混乱回避に向けて全力を挙げる姿勢を示している。
現場からは不安の声 「保険証ないと門前払い?」
一方で、医療機関や患者の間には「制度が複雑すぎて理解が追いつかない」「窓口でトラブルになるのでは」といった懸念も根強い。特に高齢者やデジタル機器に不慣れな層では、マイナンバーカードの申請が進んでおらず、旧保険証が唯一の“身分証”というケースも多い。
医療現場では、「制度上は使えると聞いても、現場の受付や窓口でどう対応するのかが不透明」「厚労省からの通知が直前だった」といった戸惑いもみられる。
有権者の声「現場対応が心配」「マイナ保険証ごり押しするな」
マイナ保険証の運用と旧保険証の扱いについて、有権者の間ではさまざまな声があがっている。
「期限切れてもOKなら、もっと早く周知してくれよ…」
「高齢の親が心配。病院で揉めるんじゃないかって」
「マイナ保険証を推進するのはいいけど、現場の負担も考えて」
「制度の変更は慎重にやってほしい。慌てすぎ」
「最初から“当面有効”って書いてあれば、みんな安心できたのに」
国民の不安を和らげるためには、単なる制度説明ではなく、具体的な対応例やFAQの発信、そして現場の医療スタッフへの周知が欠かせない。政府の“情報の出し方”にも改善が求められている。