2025-09-06 コメント投稿する ▼
フィリピンで国費留学生壮行会 42人が来日へ、年間100人規模で交流継続
在フィリピン日本国大使館は9月6日、フィリピン元国費留学生協会(PHILAJAMES)と共催で、2025年度の国費留学生壮行会レセプションを大使公邸で開いた。 会場には元国費留学生でフィリピン大学副理事長を務めるアウグストス・リザレクション氏も姿を見せ、留学生に対して「日本での学びを通じて、フィリピンと日本の架け橋になってほしい」と激励の言葉を送った。
フィリピンで国費留学生壮行会
在フィリピン日本国大使館は9月6日、フィリピン元国費留学生協会(PHILAJAMES)と共催で、2025年度の国費留学生壮行会レセプションを大使公邸で開いた。今回の壮行会には42名の新たな留学生が出席し、門出を祝われた。
会場には元国費留学生でフィリピン大学副理事長を務めるアウグストス・リザレクション氏も姿を見せ、留学生に対して「日本での学びを通じて、フィリピンと日本の架け橋になってほしい」と激励の言葉を送った。
遠藤大使も挨拶の中で「学術研究に励み、日本とフィリピン両国の文化交流・人的交流を担う存在になることを期待している」と語り、留学生の挑戦を祝福した。
「日本で学んだ先輩たちが道を開いてくれた」
「文化を越えた交流が両国の関係を深める」
「国費留学生制度は国際関係にとって大きな投資だ」
「学んだ知識を必ずフィリピンに還元したい」
「留学生活を通じて強い絆を築きたい」
国費留学生制度の概要
国費留学生制度は文部科学省が実施する奨学金制度で、日本の大学で学びたい外国人学生に学費と生活費を支援する。フィリピンからは過去数年間、年間平均で約100人が6種類の奨学金プログラムの下、日本へ派遣されてきた。
大学学部から大学院、研究留学まで幅広く対象となっており、修学中には日本語研修も行われるため、学問のみならず日本社会や文化への理解を深める機会となっている。
日比関係における留学生の役割
国費留学生は、両国の未来を担う人的資源として重要な役割を果たしている。留学を終えた後、母国で教育や研究、ビジネス分野に貢献する人材も多く、日本で培った経験がフィリピンの発展に活かされている。
また、帰国後もPHILAJAMESのような同窓組織を通じて日本とのつながりを保ち続けることは、外交関係の深化にも資する。こうした人的交流は、政府間の経済協力や安全保障協力と並び、両国関係を下支えする要素となっている。
国費留学生制度がもたらす将来展望
今回の42名の派遣もまた、日比の信頼関係をさらに強める契機となるだろう。学術研究だけでなく、日常生活の中で文化や価値観を共有することが、相互理解の基盤となる。
日本に留学した人材が将来、教育界や産業界、さらには国際社会で活躍することによって、日比関係の多層的な発展に寄与することが期待される。人的交流を軸とした国際協力は、単なる一方向的援助ではなく、互恵的な関係の構築につながる。