2025-06-28 コメント投稿する ▼
山下よしき氏「分断ではなく連帯を」 比例5議席目指し兵庫で訴え 共産党の信念貫く参院選2025
山下よしき氏、社会的連帯の政治を訴え比例5議席へ 兵庫で熱気の街頭演説
兵庫3市を駆ける山下氏 「弱者切り捨て政治にNOを」
2025年7月の参議院選挙に向けて、日本共産党の山下よしき参院議員・比例代表予定候補が6月28日、兵庫県明石市・神戸市・尼崎市を駆け回り、比例での5議席獲得と兵庫選挙区の金田峰生候補の勝利を訴えた。炎天下にもかかわらず、各地には聴衆が詰めかけ、山下氏の言葉に何度も拍手が起こった。
この日、山下氏はまず兵庫県政のあり方に言及。県知事が職員や県民の命・人権をないがしろにする姿勢を問題視し、「公権力が真っ先に守るべきは、社会的に弱い立場の人々の命と暮らしだ」と強く批判した。
続けて話題に上がったのは、生活保護費の減額に関する最高裁の判決だ。2024年6月27日、生活保護利用者に対する過去最大の減額措置について、最高裁が「違法」と明確に断じたことに触れ、「自民党政権が進めてきた“弱者たたき”の政治が司法によって否定された。これは重大な分岐点だ」と声を強めた。
「分断ではなく連帯を」共産党の歴史を語る
山下氏が強く訴えたのは、社会を分断し、対立をあおって支持を得ようとする現政権の政治手法への反対である。
「対立ではなく連帯を。分断ではなく共生を。共産党が一貫して掲げてきたのは、人を傷つけない、排除しない政治だ」と語り、「私たちは戦前から朝鮮半島の植民地化に反対し、アジアへの侵略戦争にも命がけで抗ってきた政党です。その歴史と信念があるからこそ、今の政治を根本から変える力がある」と力を込めた。
演説のたびに「そうだ!」の声が飛び交い、拍手が続いた。共産党の歴史に触れた訴えに、年配の支持者からは「戦争を繰り返させない、その責任感が伝わってくる」との声も聞かれた。
「山下さんの言葉が胸に響いた。いま本当に必要な政治家」
「生活保護の話、知らなかった。もっと多くの人に聞いてほしい」
「排除ではなく連帯っていう視点、すごく大事だと思う」
「比例で5人通して、もっと声を国会に届けて」
「拍手した手が痛くなった。でも何度でも叩くよ、この訴えには」
兵庫の街頭で広がる支持 比例5議席に現実味
明石市の商店街で山下氏の訴えを聞いていた男性は、「これまで他の党に入れてたけど、今回は共産党に決めた。比例で伸びなあかん」と力を込めて語った。神戸市元町で演説を聞いた83歳の女性も、「トランプ大統領の言いなりのような政治が情けない。共産党の議員を増やして、もっと住みやすい世の中にして」と語り、拍手を送った。
山下氏は「私たちは、金持ち優遇や大企業頼みの政治ではなく、働く人や暮らす人の立場に立った政策を届けてきた政党です。比例5議席を獲得できれば、政治の風景が変わります」と語り、有権者に一票を託してほしいと呼びかけた。
社会的弱者に寄り添う政治を貫く 山下氏の訴えに支持広がる
山下氏は、比例代表として「党全体の代表」としての戦いに挑むが、街頭では一人ひとりの生活に寄り添う言葉を忘れなかった。
「戦争で命を落とした人の願いは、二度と若者を戦場に送らないこと。生活保護に頼らざるを得ない人の願いは、安心して生きられること。その声を国会に届ける仕事を、私たちは引き受けてきたし、これからも果たす責任があります」と語った。
「排外主義でも、分断でもなく、社会的連帯でこそ政治は成り立つ」という山下氏の言葉は、今の不安定な政治に一石を投じるものである。比例での前進が実現すれば、それは「支持を失ったからではなく、信頼を取り戻したから」という意味を持つことになるだろう。