2025-04-15 コメント投稿する ▼
「爆発の危険を見過ごすな」メタンガス検知で問われる万博の安全管理体制
問題が起きたのは今月6日。夢洲の会場内で、爆発の下限濃度を超えるメタンガスが地下の空間から検出された。しかも、火気の使用を制限するような措置は取られず、報告しようとした市議が警備員に制止されるなど、現場の危機対応はあまりにもお粗末だった。
万博協会は昨年、同じ夢洲内でガス爆発が起きたのを受けて、「ガス濃度の把握と安全確認の徹底」を表明していたが、今回その言葉が実行されていなかったことが浮き彫りになった。内閣官房の茂木正氏も「十分な対策ではなかった」と認めざるを得なかった。
山下議員は「来場者の命を軽く見てはならない」と述べ、すべての地下空間に換気設備とガスの常時監視体制を設け、知識と訓練を受けたスタッフの配置を強く求めた。過去には大阪市内や姫路の埋立地でもガス爆発事故が起きており、今回の指摘は決して過剰ではない。
安全性を軽視したまま万博を開催すれば、重大事故につながりかねない。開幕を目前に控え、現場の危機対応力と責任体制の再点検が急務となっている。