2025-08-04 コメント投稿する ▼
静岡県立高推薦入試汚職 北川元校長が「捏造」と無実訴え 第2次再審請求で意見書提出
元校長「贈収賄は捏造だ」 静岡県立高校推薦入試汚職事件で無実を訴え再審請求
「警察と検察による捏造」北川元校長が静岡地裁浜松支部に意見書提出
2010年、静岡県立天竜林業高校(現・天竜高校)の推薦入試を巡る贈収賄事件で有罪が確定した北川好伸元校長(当時63歳)。現在は第2次再審請求中の北川氏が8月4日、「贈収賄は捏造だ」とする意見書を静岡地裁浜松支部に提出し、改めて無実を訴えた。
北川氏の意見書提出は、浜松支部が初めて直接要請したもので、本人による書面は再審請求手続きにおける重要な局面を迎えたことを意味する。
意見書の中で北川氏は、事件当時、県教育委員会との間で確執があったと指摘。「警察と検察による虚構の事件で、自分は陥れられた」と主張した。記者会見では「私が罪を犯したのか、もう一度調べ直してほしい。再審手続きが一歩でも進むようにとの思いで書いた」と語った。
「本当に無実なら、再審で事実を明らかにしてほしい」
「捏造なら怖すぎる。誰でもはめられることになる」
「教育者としての名誉回復は絶対に必要」
「裁判のやり直しは時間がかかってもやるべき」
「このまま闇に葬られるのは許されない」
事件の経緯 推薦入試を巡る贈収賄の構図
北川氏が有罪判決を受けたのは、2010年に発覚した県立高校推薦入試汚職事件だった。起訴状によると、北川氏は特定の生徒を大学の推薦入試で優遇する見返りに金品を受け取ったとされ、加重収賄罪で懲役2年、執行猶予4年の判決が確定している。
しかし、北川氏は当初から一貫して無罪を主張。「金銭の授受はなかった」「推薦は正当な評価に基づくもの」と反論してきた。
事件当時、県教委の幹部や一部教員との間に方針を巡る対立があり、学校運営をめぐる意見の食い違いが背景にあったとされる。今回の意見書では、その「確執」が捜査・起訴の経緯に影響を及ぼした可能性を示唆している。
弁護団が求める「本人意見陳述」の機会
北川氏の弁護団も同日、裁判所に対し「北川氏本人が直接、意見を述べる機会を設けるべき」とする意見書を提出した。弁護団は「被告人本人の言葉は、証拠書類以上に説得力を持つ。裁判所には真摯に耳を傾けてほしい」と強調する。
再審請求では、過去の証拠の再評価や新証拠の提出が認められる場合、裁判のやり直しが可能となる。今回の意見書は、新証拠提出と合わせて「再審開始決定」を促す狙いがある。
再審請求の壁 有罪確定から15年の歳月
再審請求は日本の刑事司法において極めてハードルが高く、過去には免田事件や布川事件など、数十年単位での闘いとなった例もある。有罪確定から15年が経過する中、北川氏の再審が認められるかどうかは不透明だ。
市民の中には「無実なら即時釈明を」との声がある一方、「確定判決を簡単に覆すべきではない」と慎重論も根強い。ただし、捏造が事実であれば、司法と捜査機関の信頼を根底から揺るがす重大問題となる。
「再審制度が機能しないなら冤罪はなくならない」
「警察と検察が捏造したなんて、信じたくないけど…」
「県教委との確執が原因なら、これはもう政治的事件」
「有罪のままでは教育者としての人生が潰される」
「真実を明らかにするのが司法の役目だ」