2025-02-01 コメント投稿する ▼
鈴木修氏の死去で揺れる静岡県の大型野球場計画—知事の2期目に影響は?
大型野球場計画の発端
この計画は2014年、鈴木修氏の要請により当時の鈴木康友浜松市長が県に陳情したことから始まった。県と市の共同建設方式で進められ、スズキ株式会社は5億円の寄付を行った。しかし、その背景にはスズキのための陸上競技場整備の意図があったとされている。
計画への反対意見
新野球場の建設予定地は南海トラフ地震の津波浸水想定地域であり、さらに遠州浜海岸は絶滅危惧種であるアカウミガメの産卵地として世界的に知られている。市民やNPO法人からは「人命軽視」や環境破壊への懸念が示され、強い反対の声が上がった。特に、特定NPO法人サンクチュアリジャパンは、球場の照明や駐車場の明かりがアカウミガメの生態系に悪影響を及ぼすと訴えている。
また、県野球協議会などのアマチュア野球団体は、市営浜松球場の存続とともに、1万人規模で幅広い世代が野球を楽しめる施設を要望しており、巨額の税金を投じて大型球場を建設することへの疑問も呈されている。
計画の現状と今後
鈴木修氏の逝去により、計画の推進力が弱まる可能性がある。現在、静岡県の鈴木知事は大型野球場建設の推進を明言しておらず、計画は静観されている状況だ。用地買収や費用負担の問題も未解決であり、計画の進行には多くの課題が残っている。
鈴木修氏という強力な後ろ盾を失った今、鈴木知事の2期目は大型野球場計画の行方に大きく左右されるだろう。