2025-08-08 コメント投稿する ▼
村上総務相、靖国参拝「行かない」発言に過去との矛盾 説明責任問う声
村上総務相、靖国参拝「行くつもりない」発言 過去との矛盾が浮き彫りに
村上誠一郎総務相は8日の閣議後記者会見で、15日の終戦の日に合わせた靖国神社参拝について「今までも行ったことはないし、これからも行くつもりはない」と述べ、参拝予定を否定した。しかし、この発言は過去の言動と整合しない部分があり、記者団からも疑問の声が上がった。
過去発言との食い違い
村上氏は2005年(平成17年)、小泉内閣で行政改革担当相を務めていた際、靖国参拝について「閣僚になって自粛している」と述べていた。この言葉は裏を返せば、閣僚就任前には参拝経験があった可能性を示唆するものだ。
また、昨年10月の記者会見でも「公的な立場のときは行ったことはない」「公の立場にあるときは慎重にすべきではないか」と説明していた。今回の「今まで行ったことはない」との発言は、これまでの説明と明らかに食い違っている。
靖国参拝をめぐる一貫しない姿勢
村上氏は過去、小泉純一郎首相の靖国参拝について「国のために犠牲になった人々に個人として追悼するのは当然だ」と発言していた。こうしたコメントは、参拝そのものに肯定的な立場を示していたと言えるが、現在は「行くつもりはない」と明言している。
立場や時代背景の変化によって見解を変える政治家は珍しくないが、靖国参拝のように国内外で意見が分かれるテーマにおいては、一貫性の欠如は信頼性の低下につながりかねない。
「言うことが毎回違うと信じられなくなる」
「行く行かないよりも、なぜ考えが変わったのか説明してほしい」
「靖国に行くのが正しいかは別として、曖昧な態度は良くない」
「昔は肯定してたのに今は否定?政治的な計算か」
「発言の整合性が取れないのは問題だ」
終戦の日を前に問われる政治家の姿勢
靖国参拝は、国内では英霊への追悼や国の歴史認識に関わる重要な象徴行為として受け止められる一方、中国や韓国など近隣諸国との外交関係にも影響を与える。閣僚や総理の参拝は、毎年のように注目と議論を呼んできた。
今回の村上氏の発言は、参拝そのものよりも、過去との発言の食い違いが焦点となっている。終戦の日を前に、政治家一人ひとりがどのような歴史観を持ち、それをどのように国民に説明するのかが改めて問われている。