2025-07-08 コメント投稿する ▼
伊東市長の学歴詐称に村上総務相が苦言「信頼の問題」 辞職・再出馬に市民の判断注目
伊東市長の学歴詐称問題に村上総務相が苦言 辞職・再出馬に市民の信頼は戻るのか
「卒業」とされた経歴は虚偽 辞職表明も再出馬に疑問の声
静岡県伊東市の田久保真紀市長が、市の広報誌などで「東洋大学卒業」と経歴を記載していたにもかかわらず、実際には除籍処分を受けていたことが明らかになった。これを受けて田久保市長は7日夜の会見で経歴詐称を認め、辞職するとともに出直し市長選への出馬を表明した。
問題となったのは、田久保氏が自身の学歴として「東洋大学卒業」と公式に広報していた点だ。本人は「卒業証書とされる文書が手元にあったため卒業したと認識していた」と主張しているが、その文書の真偽や入手経緯については「記憶があいまい」と繰り返し、説明責任を果たしているとは言い難い状況だ。
市議会はこの事態を重く見て、7日の本会議で全会一致で市長への辞職勧告決議を可決。さらに、調査権限の強い百条委員会の設置も決め、事実関係の徹底解明に乗り出す方針だ。
「辞めるのに出馬するって何がしたいの?」
「“卒業証書あった”っていうなら公開すればいい」
「記憶があいまいって…もう信用できない」
「辞職するだけじゃ終わらない話」
「百条委員会は徹底的にやってほしい」
村上総務相「市民の信頼を得るかどうかの問題」
8日、村上誠一郎総務相は閣議後の記者会見でこの問題に言及。「個別の自治体の問題に政府が立ち入る立場ではない」としつつも、「市長自身が市民や関係者に対してきちんと説明すべき」と述べた。
さらに、「これは市民の信用を得るかどうかという極めて重要な問題だ」と強調し、首長としての説明責任の重さに苦言を呈した。事実の隠蔽やあいまいな説明で政治的信頼を損なう行為は、「政治不信の根源」になりかねないとの懸念をにじませた。
「国の大臣が口を出すのも当然のレベル」
「信用失った市長が何をしても回復できない」
「ごまかしても、もう市民は見抜いてる」
「選挙って“リセット”じゃないからな」
「総務相の苦言がむしろ優しすぎるくらい」
“再出馬”に賛否 選挙での審判に注目集まる
田久保氏は「市民の信を問いたい」として辞職と同時に再出馬を表明したが、この姿勢には多くの疑問が噴出している。「広報誌の記載が“事実に反する”と自認しながら、再び市長を目指す資格があるのか」との批判が根強い。
再出馬の是非を問う声は伊東市民だけでなく、全国の地方政治に対する信頼にも波及している。仮に再選されれば「学歴詐称でも市民は許容する」との誤ったメッセージを送る可能性すらある。
市長選で民意を問うことが“説明責任の代替”となってしまえば、政治的モラルの基準は崩れる。まさに今回の選挙は、「説明責任を果たさない首長を市民が再び許すのか」を問う重大な機会となる。
百条委と検察捜査、真相解明の二重構え
市議会の百条委員会と、田久保氏本人が言及した検察の捜査。2つのルートで真相解明が進む見込みだが、本人が記者会見で文書の真偽や経緯について「検察しか判断できない」と述べたことに対し、「市民への説明を放棄している」との批判も出ている。
調査が進めば、単なる記載ミスでは済まされない構図が明らかになる可能性もあり、政治責任だけでなく法的責任の追及も視野に入る。
政治家の経歴は有権者の判断材料として極めて重要であり、たとえ本人に“悪意がなかった”としても、結果として誤認を招いた以上、責任は免れない。