2025-06-02 コメント投稿する ▼
大竹さよこ氏、教育費ゼロの公約で足立区都議選に挑む|混戦を抜け出せるか注目集まる
教育無償化の旗手、大竹さよこ氏が挑む足立区都議選
東京都議会議員選挙(足立区・定数6)が目前に迫る中、有力9人が混戦を繰り広げる注目の選挙区となっている。自民党現職や都民ファーストの現職が一歩リードしているものの、立憲民主党や共産党の現職も手堅く票を固め、残る2議席を巡って一進一退の争いが続く。そんな中、注目を集めているのが、新人候補・大竹さよこ氏の存在だ。
“教育費ゼロ”を目指す現場主義
大竹氏はこれまで区議として3期10年、足立区の教育政策に深く関わってきた。彼女が掲げるのは「教育費ゼロ社会の実現」だ。実績として、区立中学生の修学旅行費無償化や、補助教材費の助成、自然教室にかかる食事代の支援を推進してきた。さらに、制服や体操服といった入学時の初期費用に対する給付制度も実現させ、子育て世帯の経済的な負担を大きく軽減してきた。
「23区最大級」と言われるこれらの教育支援策は、区内外の注目を集めており、「この人なら任せられる」と支持を広げている。大竹氏自身も「子育てと教育にお金がかからない社会をつくりたい」と強く語っており、その姿勢に共感する若い世代や母親層の支持が日に日に高まっている。
多様性と実行力、2つの顔を持つ候補者
私生活では、ナイジェリア出身の夫と国際結婚し、4人の子を育てる母親でもある大竹氏。国際的な感覚を持ちつつも、地に足のついた政策で区民の声に寄り添う姿勢が光る。
議会では英語講師としての経験も生かし、外国ルーツの子どもたちの教育支援や、日本語支援にも積極的に取り組んできた。これにより、地域の多様性にも目を向けた政策が期待されている。
激戦の構図、迫られる逆転劇
とはいえ、足立区では自民党が現職・新人の2人を擁立し、票が分散する可能性がある。加えて、都民ファースト、立憲民主、共産、公明の現職たちも強固な地盤を持っており、2人目の当選ラインに割って入るのは容易ではない。大竹氏は「今が正念場」として、地域行事への参加やSNSを通じた発信を強化。全方位的に支持の輪を広げるべく奔走している。
特に浮動票となる無党派層、子育て世代、教育関係者への訴求をどう高めるかが勝敗を分ける鍵となる。公明党としても2人目の議席を狙うには、うすい現職との連携と支持層のすみ分け戦略が欠かせない。
* 大竹さよこ氏は“教育費ゼロ”を掲げて足立区から都議選に挑戦。
* 修学旅行費や教材費などの無償化を区議時代に実現。
* 国際結婚、4児の母として多様性と現場感覚を兼ね備える。
* 自民・都民ファ・立憲・共産の有力候補がひしめく中で激戦を展開。
* 公明2議席獲得には、無党派層への浸透と現職との役割分担が鍵。