谷きみよ氏が推進する豊島区の『小1の壁』解消に向けた朝夕見守り事業

東京都豊島区では、働く保護者の「小1の壁」問題を解決するため、2025年1月から試行的に朝夕の見守り事業が開始された。この取り組みは、東京23区で初めての試みであり、実現の背景には、公明党の谷きみよ都本部女性局次長（豊島区選出）が中心となって推進した活動がある。

谷きみよ氏の動き

谷きみよ氏は、豊島区内での活動を通じて、児童の安全と保護者の不安を解消するために積極的に動いた。昨年9月、谷氏は豊島区内の小学校前を通りかかった際、まだ開いていない校門前に立つ男子児童と出会った。その児童は「門が開く8時15分まで待っています」と答え、谷氏はこの光景を毎朝目にしていたことから、保護者が抱える「小1の壁」の問題を深刻に感じていた。

谷氏は、働く親が子どもを登校させる前の時間帯や、放課後の時間帯に困っている実情を受け、区議団と連携し、区に対策を求めることを決意。9月19日、谷氏は公明党の区議団と共に高際みゆき区長に提案を行い、保護者が安心して子育てできる環境作りを目指して、学校での早朝の居場所づくりや帰宅時の見送り体制を整えるよう訴えた。高際区長はその提案に賛同し、試行事業の実施に向けて動き出した。

試行事業の内容

■おはようクラス（登校前の居場所）

実施時間：平日朝の午前7時45分から登校時間まで。
場所：学童クラブや校舎内の教室。
対象者：学童クラブに登録している小学1年生。事前登録が必要で、両校を合わせて10名が参加。
目的：保護者が早朝出勤をしている間、児童が安全に過ごせる場所を提供する。学校用務員の見守りの中、児童は読書などをして過ごす。

■おかえりサポート（帰宅時の見守り）

実施時間：平日午後4時から6時。
内容：シルバー人材センターの会員が、暗い道や交通量の多い道を一緒に歩き、児童を安全な場所まで見送る。
対象者：学童クラブに登録した児童やその希望者。

谷きみよ氏の貢献

谷氏が提案したこの事業は、地域の問題を深く理解し、その解決策を実行に移した結果である。谷氏は、保護者が安心して仕事と育児を両立できるようにするため、区議団と連携して区に働きかけ、この事業を実現させた。その後、この試行事業は好評を得ており、豊島区は2025年4月から全22の区立小学校でこの事業を展開する予定だ。

谷氏は、「働く保護者の負担軽減と子どもの安全を守るため、この事業を広げていく必要がある」と意気込みを見せている。区内の新1年生の保護者には、入学説明会でこの事業の案内が行われ、今後の実施に向けて準備が進められている。