2025-07-15 コメント: 1件 ▼
自民・森山幹事長が世耕氏を名指し批判「極めて異様な選挙」 和歌山選挙区で露呈する党内対立
自民分裂の火種、表面化──森山氏「人間関係を軽視」と世耕氏を非難
自民党の森山裕幹事長が7月15日、和歌山県みなべ町での講演で、参院選・和歌山選挙区を巡る異例の情勢に言及し、同党前参院幹事長の世耕弘成氏(離党)を名指しで批判した。
和歌山選挙区では、二階俊博元幹事長の三男が自民党公認で立候補する一方、世耕氏は無所属候補の支援に回っており、自民党にとっては“身内割れ”とも言える事態になっている。森山氏は、「優秀で能力のある方だが、よく理解できない。極めて異様な選挙だ」と語り、波紋を広げている。
「“異様”って、自民の内部の話を有権者に押し付けるのは違う」
「有権者は政策で選びたいのに、派閥の話ばかり」
「優秀と認めてるなら、批判じゃなく対話すべきでは」
「世耕さんが筋を通しただけに見える」
「二階さんの息子を出すための選挙なら、そっちの方が異様」
SNS上では、「人間関係」を選挙の基準にすることへの違和感が噴出している。
「安倍と二階が支え合った」は正しいか?ゆれる自民の内部力学
森山幹事長は講演で、「安倍政権を支えたのは二階俊博氏であり、世耕氏もその一翼だった。だからこそ二階氏の三男を支えるのが筋ではないか」と主張した。だが、これに対しては、「政策ではなく縁故重視の政治の表れだ」との批判も出ている。
世耕氏は長年、経済産業政策や外交面での実績を積み重ねてきた保守系政治家であり、安倍元首相にも重用された一方、近年は党内の“古い論理”への距離感を鮮明にしていた。今回の無所属候補支援も、「派閥政治からの脱却」「地方政治への原点回帰」という信念に基づく行動と見る向きもある。
和歌山選挙区、“家業政治”の限界と有権者の選択
問題となっている和歌山選挙区では、二階俊博氏の三男が自民公認で出馬しているが、世襲・派閥・地盤継承といった“旧来型の政治”に対して、特に若年層を中心に疑問視する声が強まっている。
世耕氏の対応は「裏切り」とも「信念」とも受け取られており、自民支持層内でも意見が分かれている。いずれにせよ、有権者にとって重要なのは、誰がどの派閥の後継者かではなく、「誰が地元のために働くのか」「誰が政策で勝負しているのか」という視点だ。
「人間関係より政治信条で判断してほしい」
「親の地盤を継ぐのが当然という風潮にうんざり」
「世耕さんのほうが現場で動いてた印象ある」
「派閥内の話は、選挙には関係ない」
「これで有権者が試されてる気がする」
“異様”なのは誰か──問われるのは有権者の目
森山氏は「異様な選挙」と語ったが、むしろ有権者の多くは、「政策よりも恩義や派閥の筋で候補を決める」ことのほうに違和感を抱いている。時代はすでに、“政治家同士の人間関係”よりも、“誰が地域に何をもたらすか”にシフトしているのだ。
保守政治のなかでの信念の違い──それが今回の和歌山選挙区で露わになった。これを“異様”と片づけるか、“変化の兆し”と見るか。最後に判断するのは、有権者一人ひとりの理性と良識である。