2025-06-26 コメント投稿する ▼
森山幹事長が内閣改造を示唆 参院選後に石破首相が判断へ「選挙前は誰が考えても無理」
内閣改造は参院選後に?森山幹事長が時期を明言
自民党の森山裕幹事長は6月26日、報道各社のグループインタビューで、石破政権による内閣改造の時期について明言した。「参院選前は誰が考えても無理」と断言したうえで、選挙後に行うかどうかは石破茂首相の判断次第だと述べた。
森山氏はインタビューの中で、「いま非常に政治的に油断の出来ない時期だ」と慎重な構えを見せた。その理由として、中東情勢の不安定さや、アメリカの対中関税問題など国際情勢の影響を挙げ、「党内の人事や内閣の改造を今やるのは現実的ではない」と強調した。
つまり、現在の政権運営は世界情勢の影響を受けやすい不安定な状況下にあり、参院選という国内最大級の政治イベントを控えた中では、内部の大規模な人事刷新は混乱を招きかねないという判断だ。
「そのあとのことは首相の判断」政権内で注目集まる
森山氏の発言で特に注目されたのは、「そのあとのことは首相の判断だ」という言葉だ。これは明確に、参院選後の内閣改造の可能性を否定しないどころか、首相がタイミングを見て断行する余地があることを示唆している。
石破政権は支持率の低下に直面しつつも、党内では安定した基盤を築きつつある。だが、岸田前政権から続く裏金問題や、各閣僚のスキャンダルに対する不信感が依然として残っており、刷新感を出すための改造は避けられないとの見方もある。
特に参院選後、結果次第では政権運営の修正が迫られることも予想され、改造は「延命策」であると同時に、「政権の立て直し」としての意味合いを帯びる可能性がある。
ネット上でも、この発言に対してさまざまな声が飛び交っている。
「参院選後に改造する気満々じゃん。選挙終わるまで黙ってるのが姑息」
「誰が考えても無理って言い方、なんか傲慢に聞こえる」
「また選挙が終わったら人事でお茶を濁すんでしょ。もう見飽きた」
「改造するなら票を入れる前に顔ぶれ出してくれ」
「石破さんって結局、自分の手で何も変えられない総理なのか?」
内閣改造のタイミングは“常套手段”か 有権者の目は厳しく
近年の政権運営では、選挙直後の内閣改造が通例となっている。選挙の勝敗を受けて世論に呼応する形で顔ぶれを刷新するのは、政権への信頼を維持するための“常套手段”だ。
だが、有権者の目はもはやそんな「表面的な刷新」では動かない。実質的な政策転換や、信頼回復に向けた説明責任の明確化がなければ、顔を変えても中身が同じであれば何も変わらないという不信感が募るばかりだ。
さらに今回、森山氏が「改造は選挙後の首相判断」と公然と語ったことは、裏を返せば「参院選では現体制で乗り切る」という計算が透けて見える。つまり、選挙が終わるまでは波風を立てず、改造を“ご褒美”や“火消し”に使うという戦略だ。
しかし、こうした「選挙ファースト」の姿勢が透けて見える発言に、有権者はうんざりし始めている。
参院選前の沈黙と、選挙後の“ドヤ顔改造”に国民の不信感
政権が苦境に立たされたとき、よく使われるのが「内閣改造」というカードだ。それ自体は制度上も慣例上も問題ではない。だが、それを“空気を変えるための道具”としてしか使わないのであれば、それはむしろ有権者への裏切りに等しい。
今回の森山氏の「参院選前は誰が考えても無理」という物言いも、冷静さというより、現体制を守りきるためのポジショントークに過ぎない印象を与える。政策ではなく顔ぶれだけで国民を納得させようとする古典的手法は、もはや通用しない時代に来ている。
石破首相が選挙後にどのような判断を下すのか、有権者の厳しい目はそこに向けられている。単なる“ポスト配り”や“ガス抜き人事”で終わらせない覚悟と責任が求められている。