2025-03-09 コメント: 5件 ▼
森山幹事長の未登記豪邸が発覚 25年間放置で法律違反の可能性も
森山幹事長の「未登記豪邸」問題が発覚専門家は「法律に抵触する可能性」
自民党の森山裕幹事長(79)が鹿児島市内に所有する大豪邸が、約25年間未登記のまま放置されていたことが判明した。専門家は「不動産登記法に違反する可能性がある」と指摘している。自民党幹事長という要職にある森山氏の対応に注目が集まる。
「登記上存在しない」豪邸
問題となっているのは、鹿児島市内の住宅街に建つ4階建ての大豪邸。建物の延べ床面積は554.75平方メートルにも及ぶが、登記簿を確認すると、その存在が記録されていなかった。
本来、不動産登記法では「所有権の取得から1カ月以内に登記する」ことが義務付けられている。違反すれば「10万円以下の過料」が科される可能性があるが、実際に罰則が適用されるケースは少ないという。しかし、長年にわたり未登記だったことは問題視されるべきだろう。
森山氏の説明と対応
この件について森山氏は、「固定資産税も毎年支払っていたので、登記が済んでいると思っていた」と釈明。今回の指摘を受けて未登記であることを確認し、「すぐに司法書士に登記を依頼した」と説明した。
また、「失念していたとはいえ、反省している。今後は気をつけたい」と述べている。
巨額資産と株式保有
森山氏は、不動産だけでなく、ITコンサルティング企業「フューチャー」の大株主としても知られている。保有株数は約116万株で、時価換算すると約20億円に相当する。2022年には約4300万円の配当収入を得ており、経済的にはかなりの余裕があるとみられる。
同社の創業者は森山氏の地元の後援者の息子にあたり、森山氏は1989年の創業時に210万円を投じて42株を購入。その後の上場で株価が急上昇し、資産価値が大幅に増加したという。
専門家の見解と今後の課題
司法書士法人ミラシアの元木翼代表は「未登記の状態が長期間続いていたのは、法律に抵触する可能性が高い」と指摘する。ただ、未登記の不動産は全国に一定数存在し、実際に過料が科されるケースは少ないという。
しかし、自民党の要職にある人物が長年にわたり不動産登記を怠っていたとなれば、法令遵守の姿勢が問われるのは当然だ。国会運営の責任者として、今回の問題をどう総括するのか。森山氏の今後の対応に注目が集まる。