2025-08-31 コメント投稿する ▼
森山幹事長辞任示唆で石破政権に激震 参院選総括後の決断が鍵
森山幹事長の去就に注目集まる
自民党の森山裕幹事長が、7月の参院選大敗を受けて辞任を示唆している。9月2日の総括委員会報告を経て進退を明らかにするとされ、石破茂首相(自民党総裁)にとって政権運営の命運を左右する局面を迎えた。森山氏は長年にわたり国会対策を担い、野党との交渉で手腕を発揮してきたが、その去就は与党内外に大きな衝撃を与えつつある。
野党とのパイプを支えに政権を下支え
森山氏は8月31日、地元鹿児島県霧島市での講演で「平和をどう構築していくか。国内で政争を繰り返すべきではなく、与野党が議論して進むべきだ」と語り、国会での協力関係の重要性を強調した。国対委員長として約4年にわたり野党と折衝を重ねてきた経験は党内で高く評価されており、少数与党に陥っている現在の自民党にとって不可欠な存在といえる。
党内の重鎮も「野党との交渉を仕切れるのは森山氏しかいない」と認めており、その不在は国会運営の混乱を招く可能性が高い。特に、憲法改正や安全保障政策など野党との調整が必要な課題を抱える石破政権にとっては、森山氏の存在感は他に代え難い。
辞任の意思は固く、慰留も困難か
森山氏は7月28日の両院議員懇談会で「責任を明らかにする」と言及し、8月29日にも記者団に「先日申し上げた通りだ」と述べ、辞任の意向を改めて示唆した。幹事長としての責任を強く意識していることがうかがえる。
周囲には慰留を拒否する考えを伝えており、石破首相が慰留を試みても応じる可能性は低い。実際、森山氏の辞任が現実となれば、他の党幹部も辞表を提出する動きが広がるとみられ、党運営の屋台骨が大きく揺らぐことになる。
「森山氏が辞めれば政権は一気に不安定になる」
「石破首相にとって最大の打撃は幹事長の喪失だ」
「参院選の責任を一身に背負おうとしている」
「慰留は難しいだろう、筋を通す人だ」
「後任に誰を据えても野党交渉は厳しい」
SNSではこのように、辞任が現実化すれば政局の流動化は避けられないとの見方が多い。
首相経験者との接触と政局の行方
森山氏は懇談会に先立ち、麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁、岸田文雄前首相とそれぞれ会談した。自らの進退に関する考えを伝えたとされ、党内の実力者に筋を通す姿勢を示した格好だ。9月2日の両院議員総会での総括報告後に具体的な進退表明を行う見通しであり、党内外の注目が集まる。
一方、石破首相は続投の意思を崩していないが、森山氏を失えば政権基盤は著しく弱体化する。特に衆参で多数を欠く中、野党の協力なしには法案審議もままならない現状において、幹事長不在は致命的な打撃となる。森山氏の決断次第では、石破政権は深刻な岐路に立たされる可能性がある。
森山幹長辞任なら石破政権運営は困難に
森山幹事長の辞任示唆は、自民党の政権運営に深刻な影響を及ぼす可能性がある。野党との調整役を失えば、石破首相は国会運営で大きな壁に直面し、参院選敗北の余波がさらに拡大する恐れがある。森山氏の最終判断は、石破政権の今後を左右する決定的な分岐点となる。